「先輩とボク」すでに70話突破wwwwwwアリエナスwwwwwっうぇうぇwwwwwww しかも71.書き終わってないけど、レギュラーナンバーは進めますよっと。 73. たまには、少し愚痴を言いたくもなるんでしょうねぇ? 「ねぇ、一つ聞いて良いかしら・・・」 雪乃先輩が、如月先輩に切りだします。 ボクは黙って、マスターのいれてくれたウィンナーコーヒーを飲みます。 じっと、注視しながら。 「・・・なに?いきなり」 「わたしって、そんなにツンツンしてる?」 妙に真剣な表情の、雪乃先輩。 「そぉねぇ・・・前ほどじゃないけど、でもやっぱとげとげしいと思うわ?」 と、如月先輩はやっぱり真顔で言います。 「・・・う〜ん、周りとは一応争わないようにしてるつもりなんだけど・・・」 と、雪乃先輩は首をかしげます。 「争わないように・・・って、どこがぁ?」 如月先輩は笑います。 「あら?わたしそんなつもりは無いんだけど・・・」 「そうかなぁ、この前の一件もそうだし、六条さんの事もだけど、やっぱやる気満々なのよね・・・」 ボクはいつも、雪乃先輩にやさしくされてばかりですけど・・・・・・。 「第一、気遣いと言うものが感じられない。思った事をずばりと言いすぎじゃない?」 わざわざビシィと指さして、如月先輩が言います。 「ねぇハルカ・・・わたし、そんなにきついかな?」 ボクは首を振りました。 「ほら、そんな事無いよ?」 と、雪乃先輩は如月先輩に平然といいます。 すると、如月先輩はハッとして、 「把握したぁ。やっぱ雪乃さんツンデレだわ・・・・・・」 「・・・なにそれ」 と、いぶかしげな視線を雪乃先輩は如月先輩に向けました。 如月先輩はニヤニヤしながら、 「そうよねぇ、遙君大好きだものねぇ・・・遙君にはやっぱ徹底的にデレデレしちゃってるのねぇぇぇ?」 「・・・どう?ハルカ・・・」 ・・・ボクにはわかりません。 「だいたいツンデレってのは薫子ちゃんみたいなのを言うんじゃないかしら?アレこそ典型的な・・・」 「雪乃さん、あなたあまり人のこと言えないってば・・・」 ・・・・・・よくわかりませんね〜。 74. 少し前のお話ですが。 ある日の放課後、ボクは真っ先に雪乃先輩のクラスに駆けていったのですが・・・。 「・・・アレ?雪乃先輩は?」 見まわしても、見当たりません。 すると、ボクに気付いた如月先輩が、 「あ、雪乃?今日はもう急いで帰っちゃった」 と、教えてくれました。 ボクは気になって、 「どうしたんですか・・・?」 と聞きます。 「なんか、用事があるんだって・・・。たまには、私たちだけで帰りましょっか?」 如月先輩と、二人で・・・。 ちょっと、珍しかったです。 如月先輩が突然ボクに質問します。 「ねぇ・・・雪乃と最近、どう?」 「相変わらずですよ?いつも女の子のカッコさせられちゃってます」 と、ボクは苦笑い。 なんか如月先輩、ヘンな顔してましたけど。 「・・・そういう意味じゃ、無かったんだけどな・・・ま、いっか」 そしてとりとめない雑談をしながら、ボクたちは歩きます。 けれど、雪乃先輩がいないせいか、会話は途切れがちになっちゃって。 しまいには、如月先輩はボクの後ろに回って、後ろから見つめるだけになって・・・。 う〜ん、気まずい・・・。 「・・・遙君って、やっぱ幼いねー」 と、突然如月先輩がつぶやきました。 「えぇ?そうですか・・・」 ボクは少ししょんぼり。 けれど如月先輩は、 「え?可愛くていいんじゃない?雪乃みたいなひともいるしね〜」 なんて、ニヤニヤしながら。 そりゃあ雪乃先輩に好かれてるのはうれしいけど、ちょっとフクザツなんですよね、やっぱり・・・・・・。 そんなこと考えてたら、突然如月先輩が。 「ねぇ、たまには二人でどっか行きますか!」 ・・・如月先輩も、綺麗ですね・・・。 やさしくて、お姉さんみたいな。 ・・・・・・雪乃先輩もお姉さんみたいなタイプだけど、なんていうか・・・結構、自分勝手なトコがあったりとか、ね。 でもボクはやっぱり・・・なんてぼんやり。 「遙君、また雪乃のこと考えてたんでしょ」 と、突然如月先輩がにっこりとボクの顔を覗きこみます。 「うわぁッ!?」 「・・・アハハ、図星だ〜」 ボクは少し、照れちゃって。 「ふぅん、確かに可愛いなぁキミ。雪乃がいつも抱きしめてるのがわかる気がする」 なんて、明るく言います。 ボクは、雪乃先輩に抱きしめられちゃう自分を想像して、また顔が赤くなっちゃって。 気がつけば、スターバックスの前。 「ここ、良く雪乃と来るんだ・・・」 と、如月先輩はつぶやきました。 そして、ボクの手を引いて。 「ま、折角だからおごってあげるよ♪」 カプチーノをご馳走になって。 「・・・遙君、すごい砂糖いれるね・・・甘いもの、好き?」 如月先輩はボクの事を観察しながら、言います。 「ハイ、いつもコーヒーには角砂糖5個くらいいれてます・・・」 なんか、少し照れちゃいます。 「甘党ね・・・でも気をつけないと、糖尿病になっちゃうよ?」 如月先輩は、脅すように言いました。 「と、糖尿病は嫌です・・・」 こういう脅しは、初めてでした。 「まぁ、少しは控えようね?」 と、お姉さんみたいな口調で如月先輩は言います。 本当に、お姉さんみたいな。 「・・・如月先輩って、お姉さんみたいですね?」 ボクはにっこりと、言いました。 すると如月先輩も笑って、 「遙君も、弟みたい。ホンット、雪乃と一緒にいるときょうだいみたいに見えちゃって」 ・・・う〜ん、ちょっとショック。 「えぇ〜ッ、恋人同士に見えませんか!?」 「ゴメンね、ちょっと見えないなぁ・・・」 如月先輩の苦笑いが、一層悔しいなぁ・・・。 「ねぇ、あの・・・一つ、お願いが」 と、如月先輩は真面目な顔で。 「・・・なんですか?」 ボクは突然の事で、ちょっと戸惑って。 如月先輩は目を細めて、言います。 「雪乃のこと、大切にしてね・・・?」 ・・・ちょっと、ビックリしました。 「ほら、同じクラスにいると雪乃の凄さみたいなのを目の当たりにしちゃうのよね・・・いろいろ。でも、きっと疲れちゃうんじゃないかと思うのよね・・・」 如月先輩は、また思いだすように。 「この前なんて、相当雪乃も相手も根に持っちゃったみたいで・・・冷戦状態だったり、まぁいろいろあるのね?で、結構雪乃って一人で頑張っちゃうのよ。友達の私にもあんまり相談しないし・・・だから、ね?」 真剣な、表情。 如月先輩って、とっても友達思いです・・・。 「・・・あ、当然遙君が雪乃のこと大切にしてないから、とかじゃなくって・・・ううん、大切にして大切にしてちょっとしすぎなくらい、かな・・・。雪乃への気遣いとか、見ててわかるもの・・・。だから、そのまま・・・って、感じなのかな?」 ボクは黙って、真剣に聞いていました。 「まぁ雪乃のことだからいろいろ大変かもしんないけど、そこは大目に見てあげて?」 と、ウインクしながら可愛く手を合わせて。 ボクは当然、 「ハイ!絶対、大切にします!!」 なんて、張り切っちゃって・・・あ、大声だった、恥ずかしいなぁ・・・。 その様子をみて、如月先輩も笑ってます。 「もぉ、遙君・・・そんなに気合いれる事無いってばぁ!そのままでいいの、そのまま・・・」 ・・・・・・そのまま、かぁ・・・・・・。 ・・・ふと、雪乃先輩の言葉、思いだした。 「ハルカは、ハルカだよ?」 お店から出た如月先輩は、何故かうれしそうで。 「・・・どうしたんですか?」 すると、如月先輩は一層にっこりとして、 「ううん?遙君と雪乃、幸せなんだろうなぁ・・・って・・・」 ・・・けれど、その表情はすぐに曇ってしまいます。 「・・・私も、ねぇ・・・いつか、きっと・・・」 ・・・なんだか、とってもさびしそうな言葉が響く。 だから、ボクは・・・。 「大丈夫ですよ、きっといつか・・・」 と、言いかけると目の前から雪乃先輩が。 「あら、雪乃」 ・・・・・・本当に、如月先輩のさみしそうな横顔、一瞬で。 それどころじゃ、ないのかなぁ? 「珍しいね、二人でなんて・・・」 雪乃先輩は、私服でした。 妙な表情して。 「ねぇハルカ・・・明日香にいじめられなかった?」 なんて、ヘンなこと言います。 「なに言ってるの・・・雪乃こそ、遙君いじめてない?」 如月先輩は、にやにやして言いました。 「・・・わたしがいつハルカをいじめたって言うの?」 少し、雪乃先輩はカチンと来てます。 ボク、いじめられてなんか、ないですよ? ・・・・・・女装とか、突拍子無い事とか、振りまわされてばっかですけど。 「・・・女装させて出歩くとか、どうなのかしらねぇ・・・?」 如月先輩は一層ニヤニヤ。ヘンなの。 「ボク、雪乃先輩のためなら・・・」 とっさに、言います。 もう、顔が真っ赤っ赤・・・。 そしたら、如月先輩はなぜかうれしそうな顔して。 「ホンット、妬けちゃうくらい・・・」 「でしょ?」 と、雪乃先輩は自慢するように笑います。 ちょっと、珍しいかも。 「じゃ、二人とも・・・マスターのトコに行きますか!」 そして三人は、歩き出しました。 それにしても雪乃先輩と如月先輩、本当に仲良しですね! 「・・・そうそう雪乃、遙君の新作は?」 「そぉねー・・・ブリジットはまだ見せてなかったかしら?」 「うわぁぁぁぁぁぁん持ってきてたんですか!?勘弁してくださいよぉぉ!!」 75. 最近、先輩はボクのほっぺたふにふにするのが好きなんですよねぇ・・・・・・。 さわったり、つついたり、つねったり、キスしたり・・・・・・。 自分でちょっとつねってみたんですけど、う〜ん・・・ボクのほっぺ、面白いのかなぁ? 「ハルカー」 マスターのお店でアイスコーヒー(ようやく商品化したんだそうです!でも売れ行きは今一つなんだとか・・・)を飲んでいると、雪乃先輩が呼びます。 ボクは雪乃先輩の方を振り向くと、 「ふにっ」 と、ほっぺに先輩の細い指が突き刺さりました。 「ハハハ、ひっかかった〜」 なんて、子供みたいに笑うんです。 ボクはちょっとむくれて、 「もう!いきなり何するんですか!?」 と、雪乃先輩のほっぺたをつつき返しますが・・・・・・。 「フフフ、ハルカのほっぺた触ると気持ち良いんだも〜ん☆」 なんて、腕をぐーんと伸ばしてつねります。 「うは、へんふぁい・・・やめてくらはいよぉ・・・」 引っ張られて、ボクはヘンな気分。 「フフ、ハルカかわいいなぁ・・・」 もう、最近はずっとこんな調子! すると、お店に突然仁科君。 「アレ?珍しいねー・・・」 と、声をかけると。 「いやぁ、今日バイトにちょっと間が空いてさ・・・マスター、コーヒーお願ーい」 なんて。 「あいよー、アイスか?ホットかい!?」 マスター、アイス売出し中なんですが・・・・・・。 「ホットでー」 ・・・・・・なんででしょうねぇ?こんなに暑いのに・・・・・・。 「なにやってたんすか?」 仁科君は、ボクたちに聞きました。 相変わらずボクのほっぺで遊んでる雪乃先輩。 「え?ハルカのほっぺ、やらかくて〜」 と、またぐにぐにやります。 「うぁ、止めてよー・・・」 と、ボクは力無く言います。 本当に無力ですね・・・、 「あ、オレにも触らせてー?」 なんていって、二人がかりでボクのほっぺをふにふに・・・・・・。 「うわ、やわらけー・・・」 「女の子みたいでしょ、お肌綺麗だよねホント・・・」 まったくもう、ボクのほっぺたはオモチャじゃないんですからね? 「あら雪乃、それに遙君に仁科君・・・」 「なにやってますの?面白そうですわね・・・」 突然、如月先輩と六条先輩、それに三国さんがやって来ました。 三国さん、じっとボクたちを見てます・・・うらやましそうだなぁ、はぅ。 「ハルカのほっぺで遊んでたよ?気持ち良いよ〜」 もう、ボクはなんか立場がありません・・・。 「へぇ〜、遙君ほっぺやわらかそうだもんね・・・ホントだ、ぷにっぷに」 と、唐突に如月先輩がボクのほっぺを撫でます。 「ひゃぁあ!?」 「あ、驚いた・・・かわいい〜」 と、雪乃先輩と如月先輩がそろって。 六条先輩も、 「なんですの?そんなに良いのならワタクシにも・・・あら、すばらしい感触ですわね?」 なんて、妙に感激してます。 って、そんなに冷静にいられませんって!どうするんですか、この状況!? ・・・すると、三国さんも。 「ふにふに・・・」 なんて、頬ずり!? うわぁぁぁぁぁ、困るよぅ・・・・・・。 「あ、まいなちゃん・・・それ良い?」 「うん・・・遙ちゃん、マシュマロみたい・・・です・・・」 「あ、オレもオレもー」 ・・・三国さんと仁科君で左右から頬ずり・・・・・・うぅっ。 「ちょっとやめなよー、遙君いやがってない?」 と、如月先輩。 ・・・・・・でもその表情、ちっとも止めさせる気なんて無くて、むしろもっとやれ、なんて言わんばかりな・・・。 「そうよ!大体、ハルカはわたしのものなんだから!!」 と、雪乃先輩が憤慨します。 ・・・けっきょく、つねられちゃうんですけどね・・・なんて、ビクビクしていると。 「こら、HG!ハルカから離れて・・・それにまいなちゃんも、ね?あっちのおねーさんも、結構良いもちもちですよ?」 と、先輩はニヤニヤしながらボクの両脇の二人を引きはがします。 はぁ、良かった・・・・・・。 「・・・ハルカ、ごめんね?」 と、雪乃先輩は謝ります。 「・・・大丈夫ですよぅ・・・」 と、いろいろいじられてしまった頬をさすります。 すると、突然先輩は・・・・・・。 ボクのほっぺに、ちゅっ!! そして更に、頬ずりするんです・・・あ、先輩のほっぺ、やっぱ気持ち良いです・・・・・・。 「せ、せんぱぁい・・・」 恥ずかしいですよ、マスターもニヤニヤしてます。 ・・・・・・でも、ものすごく、うれしいですけど。 うれしさと恥ずかしさで、心臓がバクバク!! 76. 「ねぇ、雪乃ってさぁ・・・」 如月先輩が、ブリジットの格好をしたボクを見てつぶやきます。 「・・・・・・最近、コスプレばっか」 「だって、飽きちゃったんだもん」 と、こともなさげに言う雪乃先輩。 ボクは、この格好のせいか、妙にむずむずした気持ち・・・。 「確か前も、そんなこと言ってたよねぇ・・・」 そう言えば、確かに。 「そうだっけ?まぁとにかく、ハルカに可愛いカッコさせようと思ったら、なんかこっち系になっちゃうのよねぇ・・・・・・」 と、雪乃先輩はぼやきます。 ・・・・・・こっち系? 「まぁ、確かに似合ってはいるんだけど・・・・・・」 と、ボクのカッコを見てしみじみ言う、如月先輩。 「それにしても・・・雪乃の部屋初めて入ったけど、意外とフツー・・・」 確かにパッと見可愛らしい、普通の女子高生の部屋、って感じなんだけど・・・・・・。 「雪乃ってどんな本読むの?」 如月先輩はふと、本棚に目を写して・・・ビックリします。 「ねぇ・・・なんかヘンな本がいっぱいなんだけど?」 「あぁ、アレよ神秘学・・・趣味なの」 と、こともなさげに言います。 ・・・・・・神秘学って、英語ではオカルティズムっていうんですね。つまり、オカルト。 「・・・オカルトばっかねー・・・ネクロノミコンとかグリモワールとか・・・『死者の書』?」 「エジプトのヤツだっけ?」 雪乃先輩、意外とこう言うのが大好き。 だけど、一般的な心霊現象とかファンタジーの領域を越えてて、ボクにはさっぱり。 「またどうして・・・」 「アレよ、昔こっぴどい目にあってねー・・・」 やっぱり先輩、不思議な人。 「で、ブリジット・・・どうだった?」 雪乃先輩は如月先輩に聞きます。 「まぁいいんじゃない?可愛いし、遙君にも似合ってるけど・・・でも、どこで着るの?」 ・・・まっとうな指摘だと思います。ボクも、こんなのどこで着るのかわかりません。 「・・・コスプレのイベントにでも行くのかしら?」 「えっと、ちょっと待って・・・雪乃って、オタク?」 ヘンな表情の如月先輩。 でも、雪乃先輩は平然と。 「オタクじゃないわねー・・・だって、たまたま可愛かったから作っただけだし・・・ブリジットにしてもツィーランにしても」 「・・・・・・マニアックね・・・・・・」 普通、「可愛かったから」でここまでやるのかなぁ・・・・・・。 「・・・・・・タンス、二つあるのねぇ・・・・・・」 如月先輩が、ふと気付きます。 大小二つのタンス。 「普通、こんなにいらないよね?」 不思議そうな表情で。 そうですよね、普通は・・・・・・。 「なんで二つあるかって?」 雪乃先輩は、ニヤニヤして。 「ジャーン!こっちはハルカの衣装です!!」 大きい方のタンスを開いて。 如月先輩、唖然。 「・・・雪乃、やりすぎ」 ・・・・・・そーですよねぇ。 そもそも女装用のタンスがある事とか、しかもそのタンスの方が大きいとか、それ以前彼氏用のタンスがあるとか突っ込みどころ満載・・・・・・。 「そうかしら?まぁ趣味だと思えば・・・・・・」 「趣味にしても、やりすぎ」 如月先輩が、ボク用のタンスを見ています。 「・・・雪乃、コレ・・・」 と、取りだしたのは、水着・・・・・・。 「着せるの?」 「いつか、着てもらいたくて・・・・・・」 ・・・絶対、イヤ。 「先輩ッ!いくらなんでも水着は着ませんからねッ!?」 だってそれは・・・ヘンタイじゃないですかぁ・・・・・・。 でも、雪乃先輩は真顔で。 「・・・ハルカの肌を人前に晒すなんて・・・ちょっと考えられないなぁ・・・」 「ちょっと雪乃・・・遙君男の子だってば・・・」 「だからこそじゃない!」 もう、ワケがわかりません・・・。 如月先輩はちょっと顔を赤くしながら、水着をしまって、またごそごそやってます。 ・・・・・・すると。 「あ、コレ可愛い〜」 と、取りだしたのは不思議の国のアリスの衣装。 「あれ?明日香には見せてなかったっけ・・・」 と、雪乃先輩はつぶやきます。 「ううん?遙君、ちょっと着てみて〜♪」 ・・・・・・あうっ、如月先輩までぇ。 77. 「遙ぁ〜、図書館で宿題やろうぜ?」 突然、仁科君から電話が。 夏休みの宿題は分量が多くて、イヤになっちゃいますよね・・・・・・。 「うん、いいけど・・・どして?」 「あのさー、ぶっちゃけ全然わかんないから写させて?」 ・・・・・・勉強は、自分の力でやるものですよね? すばやく着替えて、図書館へ直行。 なんか、いつもと違う違和感をちょっと覚えたのですが、気にしないで・・・・・・。 それにしても、蒸し暑くてボク、死にそう・・・・・・。 やっとの思いでたどり着いた図書館は、とっても涼しくて、まさにオアシス。 伸びをして辺りを見まわすと、仁科君が入り口近くのソファーでボーッと待っていました。 「あ、おまたせ〜」 ボクは明るく挨拶。 仁科君はねむそうに、 「うぇーい」 と、手を上げました。 まず、釘をさしておかなきゃ・・・・・・。 「仁科君?勉強は自分でやんなくちゃいけないんだからね?」 「ふぇーい」 気の抜けた返事・・・。仁科君、大丈夫かなぁ・・・・・・。 「今日はお勉強?大変ねー」 二階の読書室の受けつけの女の人が、にっこりと言います。 「はい・・・宿題いっぱいで、大変です」 と、ボクも笑って言います。 「頑張ってね♪」 「ハイ!」 「それにしても、彼氏と勉強かぁ・・・」 なんて、ニヤニヤ。 だからなんでですか! 「・・・仁科君、どうしたの?」 読書室で勉強を始めてから30分もたったのに、仁科君はぼんやり。 「バイト、大変なの?」 「まぁなー・・・昨日は3時半までだった」 仁科君は、いくつもバイトをかけ持ちしていて、大変みたいなんですけど・・・・・・。 「なんで、そんなにバイトしてるの?」 「ほら、オレ・・・あ、ちょっと金貯めたくってさぁ」 と、伏せたまま言います。 「ふぅん・・・」 ボクは黙々と、勉強に戻ります。 突然、仁科君がボクのスカートを、ひらり。 ・・・・・・スカート? 「そういえばお前、なんで今日も女の子のカッコ?」 「え!?」 き、気がつきませんでした!! うわ、コレはマズイかも・・・・・・。 「あ、コレは・・・・・・」 自分でも、わかりません。 「ま、いっか・・・今日も似合ってんじゃん」 ・・・仁科君、気にせず。でも顔真っ赤。 う〜ん、コレは・・・・・・。 「・・・仁科君・・・最近、自覚症状がなくなってきた・・・・・・」 ボクは自分の行動に、愕然として。 でも、仁科君は。 「ま、いんじゃね?」 寝ぼけてるからかなぁ・・・・・・。 「でも、ボク自覚無しに来ちゃったよ?どーしよ・・・・・・」 自分で不安になってきますが。 「あーあー大丈夫だって、お前似合うから問題ねーよ・・・」 仁科君、クールなのかなんなのかわかりません。 「でもさぁ・・・」 ボクは、ぼやくように。 「女の子のカッコ、やっぱなれないよ・・・スカートなんてスースーするしさ・・・」 「そーなの?」 と、仁科君はボクのスカートをまたひらひらしながら。 「ちょっと、やめてよ!」 と、ボクはどぎまぎして言います。 「・・・・・・下、なに穿いてんの?」 と、ちょっと気になる様子な仁科君。 「えっと・・・一応スパッツ・・・・・・」 バッチリ穿いてきてました。はぅっ。 「ふぅーん・・・スースーするのかぁ・・・・・・」 と、ヘンな表情で仁科君はつぶやきます。 「じゃあ今度、雪乃先輩に言ってみる?着せてもらえるかも」 と、ボクは悪戯っぽく言いました。 「ふーん・・・・・・」 答えるふうでもなく、仁科君はつぶやきます。 結局勉強ははかどらず、2時には図書館を後にして。 暑さと眠気でだれた仁科君は、 「かき氷でも食ってかね?」 と、ボクの手を引いて氷屋へ。 仁科君はブルーハワイ、ボクは練乳イチゴをたのみます。 「あー冷たくてうめえ・・・遙、お前よくそんな甘いの食えるなぁ?」 ・・・そうかなぁ。 いつも思うんですけど、仁科君って甘いもの苦手? 「あ、すいません練乳もう少しかけてくださーい」 ボクは、大好きなんですけど。 「・・・お前なぁ・・・ヤバイよ絶対」 しゃくしゃく。 かき氷を食べてるボクを見て、仁科君がつぶやきます。 「・・・お前さぁ・・・内股・・・」 ・・・えっ!? 「いや、別に文句とかじゃ・・・ねーけどさ、その・・・」 何故か仁科君、照れたような顔して・・・。 「え?あ・・・スカートだから、どうしても意識しちゃうんだよね・・・ハハ、アハハ」 ・・・ちょっと、気まずい笑い。 確かにスカートの中見られないようにと、気にしちゃうんですけど。 「でもさー・・・そういうの珍しいかも知んないけど、オレは別に悪いとはおもわねーから・・・」 仁科君、かき氷を食べながら平然と。 ・・・何気ない、一言かもしれなかったけど。 「ほら、お前の事秋山も最初オカマヤローとか抜かしてたし堀江さんのクラスのヤツも言ってたじゃん?でもオレ、そういうの気にしなくて良いと思うんだよな・・・だって、遙は遙じゃん?」 ・・・う〜ん・・・あんまり突然で、ちょっと驚いて。 「え、でも仁科君・・・」 「だから、もちっと自信持っても良いんじゃねーかな・・・うん、」 仁科君は自分にも言い聞かせるような口調で、言います。 なんだか知らないけど、ちょっとうれしかったりして。 「あのさー、仁科君・・・」 ボクは、ふと思った。 「ん、なに?遙」 「仁科君ってやさしいねー・・・まるでお兄さんみたい」 にっこりと、笑顔で。 仁科君はちょっと照れて、 「そ、そんなんじゃねーよ、バーカ」 と言いながら、ボクの頭をグリグリ撫でます。 やっぱりなんか、お兄さんみたい。まったく! 78. 今日は珍しく、雪乃先輩がボクのウチに来ると言うんです。 ・・・どうしたんだろ? チャイムがなって、ボクは玄関に向かいます。 「おッす」 と、明るく挨拶する先輩の両手には大きな袋。 「こんにちは・・・どうしたんですか?それ・・・」 ボクは気になって、たずねました。 すると、 「いつものと・・・後は、いつものお礼かな?」 ・・・・・・なんだろ? ボクの部屋に入るなり、雪乃先輩は袋から何かを取りだします。 それは・・・・・・。 「遙クン、いつもすまないねぇ・・・ささやかですけど、お礼」 と、ケーキの入った箱を。 「・・・うわぁ、いいんですか!?」 ボクはうれしくて、大声出しちゃって。 ケーキは6個入り。 「いいよ?いつもハルカにはめーわく掛けっぱなしだしさ・・・」 先輩は、にこにこして言います。 ど、どれから食べようかなぁ・・・・・・。 「あ、わたしの分もとっていてね?」 思いだしたように、雪乃先輩。 「え・・・な、何個食べますか?」 5個とかだったら、ちょっと・・・しょんぼり。 「1個で良いよ?」 「え、良いんですか!?」 ずいぶん、謙遜してるように見えたので・・・・・・。 「普通1個で良いと思うんだけど・・・ハルカ、全部食べるの?」 ボクは、大きくうなずきました。 「ま、いっか・・・それにしても、ホントにハルカってばケーキとか甘いの大好きよねぇ・・・・・・」 甘いの、大好きです。いくらでも食べられちゃう!! ボクは夢中でケーキにかぶりつきました。 あー・・・幸せ・・・・・・とろけちゃいそう。 そしてそんなボクの様子を、雪乃先輩はうれしそうに見つめています。 「雪乃先輩、食べないんですか?・・・ボク見てて、楽しい?」 先輩は、うれしそうに笑って・・・。 「うん、幸せ。ハルカすっごいうれしそうだから・・・・・・」 その笑顔に、ボクはドキッとしちゃって。 「せ、先輩・・・・・・」 「ん?なぁに、ハルカ」 雪乃先輩、いつの間にかとろけちゃいそうな笑顔で。 「・・・・・・ボクも、雪乃先輩がうれしそうで、幸せです・・・」 ・・・・・・はうぅっ。 ボクがケーキを食べ終わってしまうと。 「・・・あ、ハルカ、」 と、突然ボクのほっぺを、ペロリ。 「え?うわぁあ!?」 突然そんな事されちゃって、ボクはビクッとしちゃいました。 「ど、どしたんですかぁ!?」 すると、雪乃先輩ニヤニヤして。 「ほっぺにクリームついてた・・・ハルカ、あまぁ〜いね・・・」 ・・・なんか、また、ドキドキしちゃいます・・・・・・。 でも、そんなボクの様子をまたニヤニヤ尻目に、今度はもう一つの袋から何かを取りだします。 「・・・せ、先輩それ、なんですか!?」 それは、有名な一流女子高の制服。 清楚なイメージです。 「え?ちょっとコレ、人気あるし・・・ハルカに着てもらいたくなっちゃった」 なんて、あっけらかんと。 でもコレはなにか、マズイ気が・・・・・・。 でも、先輩。 「ね、ちょっと着てみて、お願い☆」 なんて、可愛くお願いされちゃうからぁ・・・・・・。 仕方なく、着てみました。 「うん、やっぱ似合う〜♪」 なんて、突然抱きついて。 「ゆ、雪乃先輩ぃ〜」 やっぱりコレ、恥ずかしいし、それに雪乃先輩がボクをぎゅうぎゅうするから・・・・・・。 そして、雪乃先輩は抱きついたまま、突然ヘンなこと言いだします。 「ねぇハルカ・・・今度さ、このカッコで学校に潜入してみない?」 先輩、ものすごくうれしそう・・・・・・でも、それは、いくらなんでも。 「先輩!潜入ですか!?それ以前に、ボク男・・・」 「大丈夫だよハルカなら!おねーさんにまかせなさい☆」 と、雪乃先輩は大胆不敵な笑みで。 「・・・・・・そういう漫画、ありましたよね・・・盗撮とかじゃ、ないですよね?」 まさか、そんな・・・・・・ね? 「う〜ん・・・盗撮はしないけど、張り込み捜査?」 ・・・・・・先輩は、一体何を企んでいるのでしょう!? 「・・・・・・夏休み明けには、ちょっと協力してもらいたいんだ・・・・・・メーワク掛けるかもしれないけど、ゴメン・・・。  よろしくね?ハルカ♪」 79. なんか、雪乃先輩はよくヘンなことを言いだしますが、如月先輩も最近、ヘンかも・・・・・・。 「遙君ってさー、犬だよねー・・・」 突然、如月先輩がつぶやきます。 「え?犬ですか?」 あんまり突然にヘンな事を言ったので、ボクは思わず聞き返します。 雪乃先輩は、無言でうなずいてますけど。 「うん。雪乃を見るとしっぽ振りながら掛け寄ってく、かわいい子犬って感じ?」 ・・・・・・う〜ん。 「だって、雪乃と一緒にいると垂れた耳と元気良く振ってるしっぽが見えるようだもん」 なんて、缶コーヒーを握りしめながら言います。 「え、ボクそんなですか?」 「うん、かわいいよ?」 なんて、雪乃先輩はボクの頭をグリグリと撫でます。 う〜ん・・・フクザツ。 「あ、ほら・・・人間って、犬と猫二つのタイプがあるって言うじゃない?人懐っこいか、自分勝手で気ままか・・・遙君は人にもやさしいし、やっぱ犬なのかな・・・って」 「ふぅーん・・・そうなんですか?」 と、いろいろ考えてみます。 「雪乃、猫だよね・・・すっごい自分勝手だし」 今度は雪乃先輩に、ニヤニヤしながら言います。 ボクも今、そう思ってました。 「え?それどーいう意味?」 少しむくれた様子で、雪乃先輩は言います。 如月先輩は、 「でも、遙君の前ではしおらしくなっちゃうのよね〜・・・そうでもないか、やっぱものすごい甘えんぼみたいな?やっぱ猫だわ・・・」 と、雪乃先輩の様子も気にせず。 「そういう明日香だって、猫じゃない?」 と、やり返すように雪乃先輩はニヤニヤして。 でも如月先輩は普通の表情で、 「そっかな・・・うん、そうかも」 と言います。 あ、雪乃先輩ちょっと悔しそう。 いつもは誰にも負けない雪乃先輩も、なんだか如月先輩には頭が上がらないみたい。 ・・・ぼんやり、猫な雪乃先輩を、想像してました。 ふわふわのねこみみに、しなやかなしっぽ。 いつもはなんだか超然としていて、勝ち気で大胆不敵なんだけど、ボクには猫みたいな可愛い声ですり寄ってきて・・・? ・・・うわ、可愛いかも・・・・・・。 「・・・ハルカ、どうしたの?」 突然、雪乃先輩がボクの顔を覗きこみます。 「うわぁあっ!?」 ぼんやりしていたボクは、ビックリして大声を上げます。 「・・・?」 「あ、わかった〜」 如月先輩が、ニヤニヤしてます。 「猫になった雪乃を想像してたんでしょー・・・」 うわぁ?なんでわかるんだろう・・・。 「え?え?」 「あ、動揺してる」 ・・・如月先輩も雪乃先輩も、ニヤニヤしながらボクの方を見ます。 うわ、おねーさん二人に見つめられると、恥ずかしい・・・・・・。 「ねーねー、どんな感じ?」 如月先輩が、興味津々な様子で聞いてきます。 ボクは顔を真っ赤にして、 「あ・・・可愛かった、です・・・ものすごく・・・・・・」 って。あー、恥ずかしいよぅ・・・。 如月先輩は、 「そーなんだー」 と、ニヤニヤしながら今度は雪乃先輩の方を。 「え?かわいかった?」 雪乃先輩は、うれしそうに言います。 ボクは赤い顔で、うなずきました。 そんな様子を見て先輩は、ボクをぎゅっとして頭グリグリしながら、 「かわいいなあー・・・わたしもね、ハルカの犬な姿、想像しちゃった・・・もう、ほんっと子犬みたいで可愛いったら・・・」 なんて、あまぁ〜い声で言います。 そんな二人の様子を如月先輩は呆れながら、 「はぁ・・・これじゃ猫にまたたびねー・・・まったく、もう」 こんなボクたちの目の前に、いつかの恋人同士の白黒のねこが。 しっぽをぴんとたてて、ボクたちの様子にニヤニヤしながら、 「ニャン☆にゃんにゃぁ〜ん♪」 ・・・なんだかボクたちみんな、赤くなっちゃって。 もう、ねこに笑われちゃった!! 80. VIPクオリティってなんなんですか!? 「ねーハルカ・・・昨日、ぽえっと☆にさぁ・・・・・・」 突然、雪乃先輩がぼやきました。 「メッセで、『おまえらVIPクオリティ足りねーよwwwwっうぇうぇwwww』とか言われた・・・」 妙な表情。 ボクは良くわかんなくて、 「VIPクオリティってなんですか?」 と、聞いてみます。 「ん?アレよ、ニュー速VIP独特のふいんき(なぜか変換できない)ってヤツ?でも、そんなの必要なのかなぁ・・・・・・」 う〜ん・・・ぽえっと☆さんの言う事、良くわかりません。 要するに、いつもの創作サイト(という、サイト名です)での話なんですけど・・・・・・。 「大体、2ちゃんのノリを個人サイトに持ちこんでどうするのよ・・・ねぇ?」 ホントです・・・2ちゃんねるをほとんど見ないボクなんて、BBSの会話とか全然わかりません。 少しだけ、勉強してみましたが・・・。 「うはwwwおkwwwww」「ちょwwwおまwwww」「ヤバスwwwwwwっうぇうぇwwwww」 ・・・・・・コレは。 「第一、なんでもかんでもワロスって言っておけば良いとでも思ってるのかしら?別に笑いを取ろうとしてるわけじゃないんだけどなぁ・・・・・・」 雪乃先輩は、オカルトや伝奇といった雰囲気の推理系小説を書いたりしています。 でも昨日、別に受け狙いの台詞でないはずなのに、その台詞について「ワロスwwww」とBBSでレスをもらったそうで・・・それで、ちょっと不機嫌です。 「今度、ぽえっと☆にバシッと言ってやろうかしら・・・」 そんな事を言う先輩は、不機嫌な様子で、でもニヤニヤしながら。 ちょっと、怖いなぁ・・・・・・。 「・・・あのBBSの雰囲気に、どう合わせれば良いんですか?」 ボクはやっぱり気になって、聞いてみます。 「う〜ん・・・どうも良くつかめないけど、まずは面白かったら『ワロス』、ちょっとヤバかったりえっちだったりしたら『ヤバス』、それから普通に凄かったら『クオリティタカス』・・・で、その時の気持ちに合わせて適宜『w』をいくつか付けてみる、ってトコ?でもVIPじゃないんだから・・・」 先輩、フクザツな表情。 「大体、なんでVIP発祥みたいになってるのよ!?そりゃあわたしもVIP位見るけどさぁ・・・ここはそういうサイトじゃ、ないよね?」 う〜ん・・・確かに、ボクも少しそう思います。 ・・・でも、ちょっと気になります。 雪乃先輩も、もしかして、その、VIPPERなの? 「う〜ん・・・結局、そのVIPクオリティっていうのが、わかんないんですけど・・・」 なんとも気になってしまいます。 「ハハハ、ハルカは気にしなくて良いと思うよ?」 と、雪乃先輩は笑って、ボクの頭をグリグリ撫でながら言います。 なんだか、無かった事にしてるみたい。 「まぁまぁハルカ!今日は東方キャラの衣装がいくつか出来たから、ちょっと着てみて?」 「えぇ!?一体いくつ作ってきたんですか今日はぁ・・・」 「・・・・・・でも、ぽえっと☆も言ってたけどハルカの女装はクオリティ高いよねぇ、ホンット・・・うはwwwwwww夢がひろがりんぐ〜」 81. 時々どうしようもなく切なくて、さみしくて、まるで病気みたいに・・・・・・。 まさか、そんなにまでなっちゃうなんて。 その日、ボクは仁科君と大ゲンカをしてしまって。 結局仲直りして、仁科君とは元通り、だったんですけど。 でも、その夜・・・・・・。 妙に、寝つけません。 最初はパソコンをいじったり本を読んだりして気を紛らせていたんですが、そのうちに胸が苦しくなってきちゃって。 仕方なくてまた布団にもぐったのですが、頭の中を今日の出来事がグルグルと回って。 それで、どんどん切なくなってきて、なにか一人でいるのが怖くって。 結局毛布に包まりながらチャットをしたり、ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめてたり、それでも心臓はドキドキ高鳴って。 どうしよう、どうしよう・・・・・・。 あまりにどうしようもなくなったから、この前雪乃先輩にもらった東方シリーズのキャラの衣装なんて着てみたり。 でも、それでも全然気はまぎれません。 無性に今度は悲しくなってきて、ボクは毛布を抱きしめて一人泣きだしてしまいます。 別に悲しい事なんてなにも無いのに、何故かとっても悲しくて・・・・・・。 涙腺と、心が、一緒にどこか壊れちゃったみたい・・・・・・。 ・・・・・・泣いたら、少しだけ収まった。 まだ、とっても切ないんだけれど。 ぼんやりとしながら、ボクはふと、雪乃先輩が言っていた事を思いだしました。 「ねぇハルカ・・・わたしね、時々無性にハルカが恋しくなるの・・・・・・ハルカがすぐそこにいるのに、なんだかものすごく遠くにいるように思えて、それが更に遠くに行ってしまうような気がして・・・だから、時々、我慢できなくてハルカのことぎゅっ、てしちゃうの・・・今みたいに・・・・・・」 そのときは、ヘンなの・・・って、思っていたけれど。 雪乃先輩、さみしいです。 今すぐにでも、ボクのところへ、来てくれませんか? そして、ボクの事、ぎゅっとして・・・・・・。 気がつけば、ボクは雪乃先輩に電話していました。 「アレ、ハルカ・・・今、もう1時過ぎだよ〜?」 少し驚いていたけれど、怒ってはいませんでした。 あ、そうだよね、こんな時間に、非常識・・・・・・。 でも、雪乃先輩は。 「・・・・・・どうしたの?」 と、とってもやさしい声で。 ボクは、なかなか言葉が出なくって・・・・・・。 「・・・・・・ねぇ?ハルカ・・・・・・」 「・・・・・・・・・先輩・・・さみしい・・・・・・」 どうしようもないくらい、涙声。 かすれて、情けないくらい弱弱しくて。 自分でも少し、呆れた。 でも、そんなボクに、雪乃先輩は。 「わかった。今行くよ、ハルカ」 ・・・電話をかけてから、ボクはもう堪えきれない位、悲しくて。 どうしてこんなに涙が出てくるの?というくらいに、むちゃくちゃに泣いていました・・・。 雪乃先輩は、普段着で、いつも通りボクの部屋の窓からやって来ました。 「・・・ハルカ」 ・・・・・・ボクは、部屋の隅っこで、毛布を抱きしめて小さくなって泣いていました。 先輩に気付いて、でもすっかり泣き腫らしてしまった顔を、上げる事が出来なくて・・・・・・。 雪乃先輩は、そんなボクの様子を見かねてか、黙ってそばに来て、頭をやさしく撫でてくれます。 「ハルカ・・・よしよし、いーこだねぇ・・・・・・」 子供をあやすように、やさしく、やさしく。 でもボクは、なかなか泣き止むことが出来なくって・・・・・・。 「いいんだよ、泣いても・・・ね、ハルカ・・・・・・」 小さな子供のように泣きつづけるボクを、雪乃先輩はやさしく抱きしめてくれました。 「ふぇ、せんぱい・・・」 やっと落ちついたボクは、ぼんやりと先輩の顔を見つめて。 雪乃先輩は、にっこりと笑ってくれました。 「あ、泣き虫ー」 なんて言われちゃって。今度は顔が赤くなってくるよぅ・・・・・・。 そして先輩は、ボクと一緒の毛布にくるまって。 「あー・・・ハルカが突然電話してくるから、何事かとビックリしちゃった」 「・・・ゴメンなさい」 少し、しゅんとしちゃいます。 情けないですよね・・・・・・。 「いいの・・・でも、ちょっと心配しちゃった」 と、無邪気に笑います。 ボクは、今日の仁科君とのケンカの事、そしてとってもさみしくて切なくてどうしようもなくなっちゃったことを、先輩に話しました。 すると、雪乃先輩は笑って、 「わたしも良くあるよ、そういう事」 と、言いました。 「わたしもね・・・時々、そうなるの。前にも言ったかもしれないけど、ハルカと一緒にいるときでさえ、そうだもん・・・。わかるよ」 と、遠い目で言います。 ボクも、雪乃先輩の顔をぼんやり見つめて。 ・・・雪乃先輩、ふっと戻ってきたように。 「でもね?きっとそれって・・・・・・」 と、言いかけて、黙ってしまいました・・・・・・。 そして、突然ボクをまた、ぎゅっとして。 ・・・・・・先輩、ないてる? 「・・・・・・ハルカのこと好きで好きでどうしようもなくって、さぁ・・・・・・」 もっと強く、ぎゅっとして。 「ハルカも、そうなんだよね?・・・そうだよね、そうじゃなかったらこんな時間に電話なんてしないもん・・・・・・」 そして、離れて、にっこりわらって。 「でも大丈夫!わたしはここに、いるんだから・・・」 ・・・その笑顔を見たとき、ボクはやっと落ちついたような気がしました。 でも、心臓はドキドキ高鳴って。 「遙クン、顔が真っ赤ですよ?」 雪乃先輩はニヤニヤ、いつものように見透かしたような笑顔。 ボクはいつものように、照れちゃって。 「・・・せんぱぁい・・・・・・」 やっとの思いで、声を出します。 そして、ボクは先輩に抱きつきます。 「あーあ、甘えんぼ♪」 と言って、雪乃先輩はまたボクの頭をやさしく撫でてくれます。 こっそりと、下に紅茶を取りに行きます。 戻ってくると、先輩が言いました。 「ねぇ・・・さみしさを紛らわせる方法、教えてあげよっか?」 う〜ん・・・雪乃先輩の事だから、ちょっとだけ不安ですけど。 「どうやるんですか?」 「んっとね〜・・・まず、どうしようもなくなっちゃったら、紅茶でも飲んで少し落ちついて・・・・・・」 と、雪乃先輩はいつの間にかティーポットを手に用意を始めます。 「それで、どうにもならなくなっちゃったら、泣きたくなったら泣いちゃうし、心臓がドキドキしてきたらその鼓動に耳を澄ませて・・・・・・」 先輩は手際良く、紅茶をいれてくれます。 「ありがとうございます・・・」 「い〜の。こういうの、なれてるから」 早速いただきます。ボクがいれたのより、全然美味しい・・・・・・。 「先輩、上手ですね・・・」 「ほら、わたし、いつも自分でもいれてたりして、結構研究してるのよ?」 と、無邪気に言います。 にっこり、笑って。 「でねー・・・静かに目を閉じるの・・・・・・好きな人と一緒にいて、楽しかった事とか考えながら・・・・・・そして、夢の中で逢えるように、ううん逢いに行くの・・・・・・」 と、雪乃先輩はボクの手を握ります。 そして、ボクの手を、先輩の胸の、心臓の辺りに当てて。 「そうすれば、きっと夢でも、逢えるから・・・それでね?夢の終わり際、『また明日』って、笑顔で言うの・・・」 ・・・ボクは、じっと聞いてました。 雪乃先輩は、ボクにゆっくり、キスをして・・・・・・。 「アレ?もう3時・・・・・・」 じっと抱き合ってるうちに、もうこんな時間です。 「あ・・・先輩、ゴメンなさい・・・・・・」 雪乃先輩は、ちょっとだけ、むっとしちゃいました。 「違うでしょ?こう言うときは、『ありがとうございました』だよ?」 すぐに、やさしい笑顔に戻って。 それで、ボクは、精一杯の笑顔で。 「あ、ありがとうございましたッ!!」 ・・・それでも、涙が流れてきちゃうんだもんなぁ・・・・・・。 「あぁもう、ハルカってばぁ・・・・・・」 と、雪乃先輩は手でボクの涙を拭いながら。 「わたしは帰っちゃうけど、大丈夫・・・・・・きっと、夢の中にも、逢いに行くから・・・ね?ね?」 ・・・コレじゃボク、小さな子供だよぅ。 そして、先輩はまた、ボクをぎゅっとして。 「もう、落ちついた?ちょっとだけ、不安だけど・・・・・・」 耳元で、やさしく。 だからボクは、黙って強くうなずいた。 先輩は、よかったよかった、とうなずいて、 「じゃあね、ハルカ」 と、小さく手を振りながら帰っていきました。 一人残されたボクは少しだけ心細かったけど。 雪乃先輩のぬくもりと、やさしい言葉を胸に。 じっと、布団にもぐります。 また心臓はドキドキしてきたけれど、先輩のいった通りにその鼓動に耳を澄ませて。 そして、さっきの、雪乃先輩の鼓動を思いだして・・・・・・。 気がつけば、夢の中。 「・・・ハルカ?」 夢の中では先輩は、少しだけぼんやりしていました。 もしかして、泣いてたのかもしれません。 だからボクはやっぱり抱きしめちゃったりなんかして・・・・・・。 それから、他愛の無い話なんてしたみたいだったけど、良く覚えてないや。 でも、最後にまたぎゅっとして、確かにこう言ったんです。 「じゃあ先輩・・・また朝、いつも通り逢いましょうね!」 ・・・ねぇ、雪乃先輩? いつかのあの病気、どうもヘンなんです。 確かに、もう、願いはとっくにかなったはずなのに・・・・・・。 距離が近づいてくたび、どんどんこの胸の高鳴りはますます高くなって。 熱病はどうしようもなく。 時々、このまま死んでしまうのではないか、と怖くさえなりますけれど。 ・・・冷める事の無い、千年の恋であるのなら・・・・・・。 ・・・・・・この程度浮かされた位では、参ってしまう事も無いのかな? では今日も、現の中と夢の中、変わりばんこにでもお会いしましょう? ・・・・・・・・・大好きです、雪乃先輩。 82. 「ねぇ、雪乃・・・そろそろ、マキトさんが帰ってくるって・・・・・・」 ・・・・・・マキト? 誰だっけ・・・・・・。 「覚えてない?小さい頃、よく遊んでたでしょ・・・・・・」 ・・・記憶に無い。 「・・・まったく、興味無いことは片っ端から忘れるんだから」 だって、覚えていたところで意味が無いじゃない? 「それでねぇ・・・ウチにしばらく泊まるんですって・・・って雪乃、聞いてるの?」 わたしは無関心を盾に、聞き流す。 だってわたしには、関係無い話。 わたしには、好きな思い出があった。 久しくハルカのことで頭がいっぱいで、半ば忘れかけていたのだけど。 とっても大切な、大好きなメモリー。 遠すぎた、憧憬。 もう、届かない・・・・・・。 祖父は所謂変人で、両親がいない隙を見計らってわたしに聖書を、ラテン語で教えこんだ。 また、幼いわたしに、さまざまな賢人による人生の警句を、平易な言葉で諭すように語った。 両親の目の届かないところでのわたしと祖父の会話は、ラテン語で行われた。 ・・・なぜだろう? 今となっては、もはや知る術は無い。 しかしきっと、昨今流行りの薄っぺらい英才教育とやらに対する、皮肉の意味合いなんかもあったのかな、なんて今では少し思う。 恐らく、わたしの妙な知性とやらはきっと祖父の影響。 あの後、わたしはラテン語を祖先とするイタリア語、フランス語を身につけた。一瞬、イタリアで生活していたが、日常会話で四苦八苦する両親を尻目にわたしは同年代の子供たちと無邪気に駆けまわっていたっけ。 今となっては、懐かしい。 わたしが好きだったのは、雪の降る日の暖炉の前。 えっと・・・隣には、ちいさな男の子がいたと思う。 その男の子とわたし、そして椅子に腰かけた祖父。 祖父は、暖炉の日のようなやわらかい暖かさを持っていた。 そして、わたしは、そして多分その隣にいた男の子も、祖父に頭を撫でられるのが好きだった。 ハルカの頭を撫でるのが好きなのも、きっとそのオマージュめいたものなのかもしれない・・・ハルカがどう思っているか、聞いた事は無いけれど。 そうねぇ・・・・・・。 あれはまだ、わたしが学校にあがる前の事だったかしら? やはり雪の降っていた日、暖炉の薪がぱちぱちと音をたてていた。 やさしい祖父の眼差しを思いだして、わたしは瞳を閉じる・・・・・・。 「ねーねー、おじいちゃま・・・今日はなんのお話ー?」 小さなわたしは、祖父にせがむように言った。 旧約聖書のエピソードをおとぎ話のように聞かせるとは、今思えば恐れ入ったものだ。 そのわたしの期待を裏切って、祖父は言った。 「今日はお話はなしだな・・・それより雪乃、見てごらん、お外を・・・・・・」 しんしんと、雪が降っていた。 そういえば、わたしは雪が大好きな子供だった・・・・・・今も、雪の日は好き。自分の名前と、少なからず関係があるのかもしれない。空から舞降りる無数の白い妖精を、両手を広げて捕まえようとしていた、あの頃は。多分、今でもそうする。 祖父は、事あるごとにその事象にまつわる薀蓄を披露したりしたものだが、その日はそうする事が無かった。 ただ黙って、パイプをくわえながら、窓の向こうに食い入るわたしと一緒になって、雪を眺めていた。 ・・・あの男の子は、興味なさそうに薪の鳴る音に、耳を傾けていた。 確か、あまのじゃくだった、その男の子。 人のやる事に興味が無くて、そっぽばかり向いているような。 けれどそのときばかりは、わたしたちの様子が気になったみたい。 「・・・ゆきのちゃん、」 男の子が不意に呼んだ。 わたしは気分を害して、不機嫌な様子で、 「なぁに?マキト兄さん・・・」 と、興味無いふうに言った。 でも、その男の子は真剣な様子で、 「・・・大きくなったら、ぼくとけっこんして」 って、言ったんだっけ・・・・・・。 その辺りは記憶があいまいなのだけれど、大体そういう意味の事を言った。 わたしはその男の子にそういう感情は抱いていなかったから、冷たくあしらうようにつぶやいた。 「フーン!いつかわたしには、『うんめいのひと』が現れるんだもーん!」 今思えば、子供の戯れながらずいぶんと酷い事を言ったものだと思う。 子供の頃のわたしは、興味の無い物事、人物には、あんまりにも酷く冷淡だったのかな。 子供は無邪気さゆえ残酷だけど、あの頃のわたしは群を抜いて残酷だったと思う。 けれど、そんな様子を、祖父は笑った。 「そうか・・・マキトは雪乃が好きなのか・・・・・・」 ・・・マキト? あぁ、そうか・・・その男の子、マキトっていうんだったっけ・・・・・・。 いとこの、2・3歳年上の、男の子。 兄さんと呼んではいたけれど、わたしは本当にその男の子に無関心だった。 そうだ、今だって・・・・・・。 どうやらドイツに留学したらしい・・・けれどそんな事、すっかり忘れていた。 今でもわたしは、無関心には酷く冷淡みたい。 「なぁマキト・・・雪乃の言う通り、きっといつか、運命の人というのは現れるものだ」 と、諭すように言った。 けれど、わたしにもこうも言った。 「・・・じゃが雪乃、運命というのは偶然にして必然だが、それには自分の働きかけと言うのも必要なんだ・・・・・・」 なんでだろう。 今になっても、その真意がわからない。 それだけつぶやくように言うと、祖父はまた、窓に目を向けた。 雪は一層降りつづけ。 外は気がつけば、一面の銀世界となっていた。 マキトも、わたしのそばに来て。 わたしは確か、逃げるように祖父のそばに行ったのよねぇ・・・・・・。 そんなに、マキトがキライだったのかしら? あぁ、そうだ。マキト兄さんはしつこかった。 あの後、兄さんはわたしのそばに来て、わたしは逃げていた。 追いかけッこに、おじいちゃんは苦笑していたわ・・・・・・。 暖かな、眼差しで。 くたびれて、マキト兄さんはわたしを追いかけるのをあきらめた。 小さなわたしは、真剣な眼差しで、おじいちゃんに聞いた。 「ねえおじいちゃま・・・わたしにも、『うんめいのひと』、きてくれるかなぁ・・・・・・」 何故か、不安だった。 けれどおじいちゃんは、やさしい瞳で。 「大丈夫だよ雪乃・・・いつも正直に、誠実に、日々を送れば、きっときっと、素敵な運命の人が現れるから・・・・・・」 わたしはうれしくなって、おじいちゃんに抱きついた。 抱きついた小さなわたしの頭を、おじいちゃんはやさしく撫でた。 この瞬間が、わたしはとっても幸せだった。 ・・・だから、いつもハルカを抱き寄せて頭を撫でてしまうのかしら? マキト兄さんは憮然とした様子だった。 けれどおじいちゃんが頭を撫でるとうれしくなって、けれどそっぽを向いてしまう・・・素直じゃない子供だった、マキト兄さん。 そんなわたしたちを、おじいちゃんはやさしい眼差しで、見つめている・・・・・・。 そんな、幸せな、遠い雪の日。 ねえ、おじいちゃま・・・・・・。 わたしは誠実に、正直に、生きてきたのかな? 時々、わからなくなる・・・・・・。 ・・・ふと、ハルカの顔が浮かんだ。 ・・・・・・ハルカは、わたしの『運命の人』、なんだろうか。 それはわからないけれど・・・大切にしたい。 困った事に、自分の気持ちがよく見えなくなってしまうけれど、そんなわたしと対照的にあくまでも素直で、正直で、誠実なハルカの姿にわたしはいつも胸がいっぱいになる。 ・・・・・・こういうのを、『運命の人』と、いうのかな・・・。 ・・・ねぇ、ハルカ? キミは、『運命の人』に出逢った事、ある? それがわたしなら、とってもうれしいんだけど・・・・・・。 結局、この日もわたしは、ハルカに電話をしてしまう。 ハルカは、真剣にわたしを心配してくれて。 その声を聞くだけで安心した・・・キミのその姿に、わたしは少しだけ、素直になれる気がするよ。 83. ふとした事がきっかけで、色々と分かってくる事もあるらしいですが・・・・・・。 珍しく、雪乃と明日香の二人だけ。 「ハァ〜・・・今日はハルカ、またHG仁科に取られちゃった・・・・・・」 と、ぼやく雪乃。 明日香は、 「まぁまぁ・・・男の子だし、たまには」 と、なだめるような口調で。 憮然とする雪乃。 「あのさぁ?明日香・・・」 と、雪乃は青いレオタードを取りだす。 「雪乃、それって・・・」 「うん、ツィーラン」 明日香は軽い衝撃を覚えながら。 「つ、作ったの!?」 「うん。結構手間掛かった」 平然と言うが、レオタードなんぞ普通は作らない。 しかし驚きの色を隠さない明日香とは対象的に、少し落ち込み気味の雪乃。 「・・・でもよく考えたら、ハルカにはコレ、ちょっと似合わないのよねぇ・・・・・・」 と、溜息をつく。 そして雪乃は問われるでなく、とつとつと語りだした。 「実際問題、ツィーラン君は結構お尻のボリューム感があるのよ・・・でもハルカ、凄い華奢でしょ?だからスカスカになっちゃいそうな気がするのよ・・・まだ着てもらっては無いんだけど・・・」 と言って、雪乃は頼まれもしないのにツィーランの画像を見せる。 確かに、尻のボリュームは結構なもので、よく言えば華奢、悪く言えばひょろひょろのハルカとはイメージが違う、と明日香も思った。 「ふむふむ」 相槌だけ打つ。 「で、ねぇ・・・やっぱハルカにはどんなカッコが似合うか、少し考えなきゃダメかな〜と思うのよね・・・ふわふわなイメージ?」 宙を扇ぎながら、つぶやく雪乃。 「う〜ん・・・」 「今回はお倉入りかも・・・残念ながら」 「そうかな・・・」 二人は、頭を抱えてしまった。 「・・・なんで私があなたの彼氏の格好を考えなきゃいけないのかしら?」 ふと、明日香がつぶやいた。 にっこりと。 「え?少しくらい協力してくれても良いんじゃ・・・」 「そうかな」 「・・・まぁねぇ・・・・・・でも、流石に雪乃の趣味は・・・・・・」 明日香、困り顔。 「・・・正直、わかんない」 しかし雪乃は気にせず、 「まぁ、もう夏だし・・・ハルカをプールかどっかに誘おうと思うのよね、身体をみればどんなカッコが似合うか分かる気がしてさ・・・」 雪乃の病気は重症だな。 心の中で明日香は、つぶやいた。 84. 先輩が、手を怪我してしまいました。 「アイタァ・・・ぼんやりしてたら手ぇ切っちゃって、まったくもう・・・自分で呆れちゃう」 手に巻いた包帯が、痛々しくて・・・。 「先輩、いたいですよね・・・・・・」 どうしたら、良いんだろう・・・・・・。 すると先輩は、唐突に。 「ねぇハルカ、ご飯つくって?」 ボクはエプロンとバンダナをして、先輩のうちの台所に立ちます。 当然、女の子の格好で・・・今日は、ミニスカートだって・・・うぅ、恥ずかしいよ、足が丸見えだし・・・・・・。 「先輩!ぱんつは見ないでくださいね!?」 「はいはぁ〜い」 やる気なさげな返事。 ・・・スカートはいてると、油断ならないです・・・ボクの反応が、楽しいらしくて。はぅっ。 後ろを少しだけ気にしながら、でも鼻歌交じりでお料理を作ります。 雪乃先輩も、わくわくした様子で、ボクをじっと見ています。 ・・・料理が楽しみ、なのかなぁ・・・・・・。 「ハルカってさー、手馴れてるね・・・・・・」 雪乃先輩が、つぶやきました。 これでも、結構自信があったりして。 「ウチでお手伝いとかしてますから☆」 ボクは振り返り、雪乃先輩に笑顔で言います。 「ふぅん・・・」 先輩も、にっこり笑って。 そして料理に戻ります。 ふん、ふん、ふぅ〜ん☆・・・なんて。 足でステップを取りながら・・・スカートがめくれない程度に。結構、気をつかっちゃう。 すると先輩、突然言いだします。 「ハルカの足、キレイよね・・・細くって、しなやかなかんじ」 少し、ヘンな感じの声で、ドキドキしてきちゃいます。 「せ、先輩・・・な、なに言いだすんですか!?」 どぎまぎしちゃって、料理しながら言いました。 でも、手元がおろそかになっちゃって・・・・・・。 「ブシュッ!」 吹きこぼれちゃいます・・・・・・。 先輩はとっさに、その現場を見て慌てた様子で、 「あぁッ!?ハルカ大丈夫!?」 ・・・心配かけちゃって、ゴメンなさい。 でもとっさに手を引いたので、 「大丈夫ですよ、先輩♪」 ようやく、出来ました。 オーソドックスな味噌汁と焼き魚、そしておひたし位のシンプルなご飯。 正直、出来栄えには自信が無いかも・・・・・・。 でも、そんな質素なご飯に、雪乃先輩は目を輝かせて。 ちょっと、うれしい。 「そうそうこれこれ・・・和食、ウチはあまり作らなくて・・・」 先輩は、にっこりとして言いました。 ボクもうれしくて、でもちょっと照れて赤くなりながら、 「じゃあどうぞ、お召し上がりください!!」 雪乃先輩は箸をつけるなり、うれしそうに言ってくれました。 「ハルカ、おいしい・・・コレならいいお嫁さんになれるね☆」 「えぇ、お嫁さんですかぁ!?」 なんか、フクザツ。 でも、料理は誉めちぎってくれたんですけど。 「・・・ねぇ、ハルカ?」 「なんですか?」 なぜかうれしそうにボクを見つめる先輩。 「これからも、時々こうやって、ご飯作ってくれたりしないかなぁ・・・・・・?」 ボクはその言葉に、妙に胸がドキン、となっちゃって。 顔を真っ赤にしながら、大きくうなずきました。 そうしたら、雪乃先輩うれしそうに、やさしく抱きしめてボクの頭を撫でてくれるものだから・・・。 ドキドキが、収集つかなくなっちゃって。 「フフ、ハルカには通い妻になってもらっちゃうね〜♪」 ・・・・・・でもなんでボクが奥さん役になっちゃうのかなぁ、もう・・・先輩ったらぁ。 85. 最近困った事に、雪乃先輩に女の子のカッコばかりさせられて、少し影響されてるのかも・・・自分の服選びとか。 今日は久しぶりに(と言っても三日おきくらいですけど)、マスターのお店にみんな集まりました。 けれどボクは、準備に手間取ってしまって、少し遅れて到着。 「ゴメンなさぁ〜い、遅くなっちゃいましたぁ・・・・・・」 と、ドアを開けます。 「おう、遙チャン!待ってたぜぇ〜」 と、マスターはボクを見るなり、まだ頼んでもいないけどストロベリーのクレープを出してくれました。 「あ、ハルカ!遅いじゃない・・・」 と、雪乃先輩はボクの頭をグリグリと撫でます。 うれしいのか情けない感じなのか、いつもフクザツな気分なんですけどね・・・。 「あー遙、オレ今日はしっかりやってるぜ、宿題」 仁科君が、自慢げにきちんと書きこまれたノートを見せびらかします。 それを見て如月先輩、 「あ、間違いだらけ・・・1192年は鎌倉幕府よ?」 ・・・なんで織田信長の誕生日なんですか!? 「あ、いっけねいけね。てわけで遙先生、今日も教えてくれ〜」 ノリよく言う仁科君。 「もう!宿題はきちんと自分の力でやらなきゃいけないんだからね!?」 いつもと同じように、ボクは文句を言います。 「あ、遙君お兄さんみたいー・・・う〜ん、違うな・・・弟?」 如月先輩が、二人のやり取りを見て言いました。 「え〜、ボク弟ですかぁ?」 もう少し、しっかりしたところ見せたいとは思うんだけど・・・・・・。 「そうね、おせっかいさんな弟クン?」 「見ててほほえましいですわ♪」 う〜ん・・・如月先輩も六条先輩もこんな調子だから、少し切ないなぁ。 そして雪乃先輩と言えば。 「あー、仁科ずるい・・・」 ・・・・・・なんでそこでヤキモチやくんですか!? 「おーい、隼人と和樹、ちょっと手伝ってくんねーか?」 マスターが仁科君と秋山君を呼びました。 「お、マスター。アレから調子は?」 「う〜ん・・・エンジンが掛かるようにはなったけど、吹けが悪くてなぁ・・・」 ・・・最近、マスターと、特に仁科君は仲が良いです。 なんでも、マスターの愛車の調子が悪くて、家がバイク屋の仁科君が面倒を見てくれてるんだとか。秋山君は、アシスタント。 「え〜、またエンジン降ろすンすか!?」 秋山君、少しうんざりした様に言います。でも、その目はなんだかキラキラしてて。 「今日はそこまでやんねーよ、この前いろいろやったしな・・・」 マスターはあごをさすりながら、つぶやきます。 そして三人は奥のガレージに行きました。 なんだかボク、少し取り残された気分・・・・・・。 ボクだって、男の子なのになぁ・・・・・・。 そんな、ちょっとヤキモチやきな気持ちで、アイスコーヒーを飲んでいると。 如月先輩が、ボクを見て。 「あ、遙君・・・それ、いつのまに買ったの?」 ・・・なんだろう? 「え・・・」 ボクは、きょとんとして。 「そのカッコ・・・」 あ、最近買った服のこと。 「そういえばハルカ、それ初めて見る・・・」 と、雪乃先輩もまじまじ。 ボクは得意げに、 「どうですか?水兵さん☆」 と、スカーフをひらひらさせながら言います。 つい最近、気に入って買った洋服なんですけど。 すると如月先輩、 「へぇ〜、セーラー服ねぇ・・・」 まじまじ、笑顔で見ます。 雪乃先輩は、 「かわいいね・・・でも、やっぱスカートの方がかわいいかも・・・」 なんて、言うんです。 「それじゃ女の子のカッコになっちゃうじゃないですか!」 ボクは少しだけ怒ったように、言いました。 半ズボンって言うか、ハーフパンツと言うのか。この位なら男の子っぽいかなぁ、と思ったのですが・・・。 「そぉ〜?雪乃、私はこっちのが可愛いと思うなぁ・・・」 如月先輩も、ボクを擁護してくれて。 雪乃先輩はボクの格好をまじまじ見ながら少し考えて、 「うん・・・たまには良いかも・・・」 と、ボクに抱きついて言いました。 すると、その様子を見た大鳥先輩、 「あ、そのショットかわいいな・・・ちょっと写真取っても、いいかな」 と、突然言いだしました。 「あら、さすが大鳥さん・・・いいですわね、取りましょ取りましょ♪」 六条先輩はうれしそうに、バッグからものすごい画素数の高そうなデジカメを取りだして。 「うわぁ、六条さん凄いの持ってるんだね」 大鳥先輩は、にっこりと笑顔で六条先輩に言います。 それを聞いた六条先輩、顔を真っ赤にしながらうれしそうに、 「最新型ですわ?よろしかったら、お貸しいたしますわ?」 と、大鳥先輩に手渡します。 大鳥先輩は少し戸惑いながらも、 「ありがとう。じゃあ二人ともそのままそのまま・・・ハイッ」 セーラー服(女子の制服じゃないですよ?)を着たボクと、後ろから抱きしめる雪乃先輩のツーショットを、ぱしゃり。 画像を確認して、 「うん、良い写真が取れた」 と、大鳥先輩はにっこりと言いました。 「じゃあ、後でデータを送ってもらえないかな・・・」 やさしい目で言う大鳥先輩に、六条先輩は顔を真っ赤にしながら。 「よ、よろしかったらソレ、差し上げますわ!?」 ・・・・・・うわ、凄い・・・・・・。 流石に高いものだし、 「いや・・・コレは流石に受け取れないよ」 と遠慮がちに言う大鳥先輩に、 「いいですから、受け取ってください」 と、ぐいぐいとカメラを無理やり手渡す六条先輩。 「あ〜ぁ、ここにもバカップル?」 如月先輩、呆れがお。 でも、雪乃先輩は、 「・・・大鳥君、彼女いるわよ」 と、平然と。 「えぇ、ウソ!?」 如月先輩はビックリして。 ・・・・・・ボクは、フクザツな気持ちで、愉快な二人のやり取りを見てました。 うまく、いかないんですね・・・・・・。 アイスコーヒーを飲み終えてしまって、ぼんやりと待っています。 ぼんやりしたボクに、雪乃先輩はいつものように、後ろから抱きついて。 ・・・まったり? 「・・・あー、雪乃も遙君も、見てて暑苦しい・・・」 なんて、からかい半分で如月先輩は手を扇ぎながら言います。 三国さんは何故か、ボクの頭にうさみみカチューシャをつけようとしてるし。 と、雪乃先輩が、そのうさみみを見て言いました。 「あ、まいなちゃん・・・ウドンゲのうさみみ出来た?」 ・・・東方、まだあるんですか・・・・・・。 「え、っと・・・ウドンゲは、そろそろ・・・でも、てゐはまだ・・・・・・」 ・・・・・・永夜抄全部、作る気ですか。 「あの、雪乃先輩・・・永夜抄の全部、作ってるんですか!?」 「うん・・・でもうさみみだけはまいなちゃんにお願いしてて・・・ウサギと言えばまいなちゃん?あーそういえばけーねたんもまだ・・・」 ・・・・・・雪乃先輩、そろそろ戻ってきた方が・・・!? 「まぁ東方はなにしろ胸が大きいコがいなくて楽ねー・・・」 ・・・・・・これはもうダメかも分からんね。 ようやく、マスターが戻ってきました。 ボクはおなかが減って、待ちくたびれてて・・・。 「ま、マスター!クレープ10枚、お願いします!」 と、大声で言いました。 その声に仁科君はビクッとして。 「おい、遙お前10枚って・・・って・・・」 ・・・仁科君、ボクの格好をじっと見ています。 「遙・・・それ、可愛いな・・・・・・」 「え!?」 ・・・仁科君に言われてしまうと、とってもフクザツです・・・・・・。 また顔、赤いし!! 「仁科くぅん・・・」 「あ、まぁたハルカ狙ってる!」 雪乃先輩が、ボクを奪い取るように抱き寄せます。 あぅっ、胸が・・・背中にィ。 「ち、違ッ・・・そんなんじゃ無いッすよ!」 と、仁科君は妙にムキになりながら何故かボクのスカーフをぎゅっとつかみます。 「はーなーしぃーなぁーさぁーい・・・」 「たまには良いじゃ無いッすか!」 ・・・なんで二人してボクを取りあうのでしょう? ボクは困った顔をしながら、救いを求めるように周りのみんなを見つめるのですが・・・・・・。 ・・・・・・なぜかみんなして、和んだ表情でボクたちを見つめてるんです・・・・・・。 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!なんでいつもこうなっちゃうのかなぁ!? ・・・・・・やっぱこのカッコ、失敗だったのかなぁ・・・・・・。 結構、気に入ってるんだけどな・・・。 86. ボクは「甘々」なイメージなんだそうです。 ボクが、甘党だからかな? 「ねぇ、雪乃」 アイスコーヒーを片手に、明日香が聞いた。 「・・・・・・遙君との初キス、どんな味だった?」 突然の質問に、きょとんとする雪乃。 「・・・なにそれぇ?」 「ほらよく言うじゃない、ファーストキスは甘酸っぱいとかレモンの味とか・・・」 夢見るロマンティストの様に、明日香は語る。 「で、遙君とはどうだった?」 「あぁ!」 雪乃は、相槌を打って。 「甘かった」 「甘い・・・・・・」 なんとなく、考え込む明日香。 なるほど、確かに甘そうだ。 「ほらハルカ、いつも甘いもの食べてるし・・・・・・」 「ふぅん?」 「でもねぇ、ハルカってほっぺもおでこもなんか甘々な感じなのよねぇ・・・・・・?」 雪乃は、少し不思議そうな表情で言う。 明日香はその様子を見て、 「ううん、雪乃・・・多分そういう意味じゃないと思う」 と、真顔で言った。 「え?そういう意味じゃないって・・・」 よく分かっていない雪乃。 「コホン・・・」 と、講釈を垂れる前の予備動作然としたせきこむふりをして、明日香は語りだした。 「ほらアレよ、キスの味はその人たちの恋の味なのよ、きっと。確かに二人とも、甘々な関係だもんねー・・・」 と、ニヤニヤ。 妙に納得する雪乃。 「あぁ、そっか・・・」 「ほら、なんか遙君ってそういうロマンティックな恋愛が好きそうだし・・・・・・」 明日香の視線は、妙に恋する少女を感じさせる。 対して、今一つピンと来ない雪乃。 「う〜ん・・・なんだろ?」 「ハルカって、確かに甘そうなイメージではあるわね・・・」 考え込みながら、雪乃はつぶやいた。 「お菓子で出来てそうな?」 「うん、ほっぺたなんてマシュマロみたいだし・・・」 雪乃はうれしそうに。 「ハルカってなんていうか・・・やっぱ甘いケーキみたいな感じ、なのかな・・・そういえばね、ハルカすっごい甘党なの。この前ケーキを作ってきたんだけど・・・すごかったぁ」 興味津々の明日香。 「どんなの?」 「もうねえ、生クリームたっぷりでその上にメープルシロップがかかってて、さらにトッピングもアンジェリカとかドレンチェリーとか、甘々でカラフルなケーキだった・・・なんか、ハルカみたいな?」 自分でもよく分かっていないふうに、雪乃は言う。 「う〜ん・・・」 うなるように相槌を打つ明日香。 「・・・なんでだろ、ハルカのこと考えるとねぇ、すっごい気持ちがやさしくなっちゃうのよね・・・」 と、穏やかな笑顔で言う雪乃。 妙にふわふわした感じで。 瞳を、静かに閉じて。 「なんでだろ・・・いつもわたし、なにかに追われるように頑張ってきたつもりだけど・・・ハルカといると、そんなことどうでもよくなっちゃうのよねぇ・・・?」 少し悩ましげに言う雪乃に、明日香は。 「だからぁ、それが遙君なんじゃない?」 やさしい笑顔を浮かべて、にっこりと。 雪乃はやはり釈然としないながらも、 「そっか・・・・・・」 と、つぶやいた。 87. 最近お茶の間をにぎわせる人に、雪乃先輩はうんざり、なんだそうです。 「ハルカぁ〜・・・クーラーが壊れた・・・」 と、雪乃先輩から突然の電話。 ボクは突然の電話と、受話器の向こうの雪乃先輩の参っちゃった声にドキッとして、たどたどしく答えます。 「べ、勉強にならないですよね・・・?よかったら、ボクのうちで・・・」 すると雪乃先輩、待ってましたとばかりに。 「うん、今から明日香と行くねー・・・」 ・・・う〜ん、はめられた? 「お邪魔しまーす」 「こんにちは・・・」 雪乃先輩と如月先輩が、ボクの部屋にあがります。 「おぉ、遙君の部屋ってキレイだねぇ・・・」 と、部屋を見まわしながら如月先輩が言いました。 ・・・流石に、ベッドの下にごちゃごちゃ押しこんだなんて、言えません。 「ハハ、いつ雪乃先輩が来ても大丈夫なようにキレイにしてるんです」 ボクは少し苦笑いで、言いました。 すると目をまん丸くして、如月先輩が雪乃先輩にたずねます。 「・・・いつ来てもって、結構突然来ちゃったりするの?」 雪乃先輩はニヤニヤして、黙ってます。 如月先輩の視線はボクの方へ。 うぅ、気まずい・・・・・・。 さすがに、「雪乃先輩夜中に窓から来ますよー」なんて、言えるわけ無いじゃないですかぁ・・・・・・。 一人顔を赤くすると、雪乃先輩は突然。 「この前ねぇ?ハルカったらさみしくなっちゃって『一人じゃさみしいから来てー』なんて言うのよ〜」 ・・・・・・そんなこと、言わないでくださいよぉ! ・・・・・・・・・だいたい、先輩だって、いつもそうじゃないですか・・・・・・。 「へぇ〜、遙君ってば・・・・・・」 と、如月先輩のニヤニヤした視線がボクにつき刺さりました。 もう、雪乃先輩ってば・・・・・・イジワル。 クーラーをガンガンに効かせて、いつものようにお勉強。 「あー、涼しい・・・・・・」 雪乃先輩が、生き帰ったような顔で言います。 「え、先輩の部屋、そんなに暑いんですか?」 ボク、雪乃先輩の様子があんまりだったから、ちょっと気になっちゃって。 「ほら、ウチって西日じゃない・・・だからもう太陽に照らされすぎちゃって」 と、先輩はうんざりしたように言いました。 そっか、確かにまぶしいなぁ、あの部屋・・・・・・。 ノートにかじりつくボクに、突然雪乃先輩が抱きついて愚痴ります。 「あぁ・・・最近、テレビを見るのが憂鬱で・・・・・・」 ・・・・・・どうしてでしょう? 先輩に抱きつかれてドキドキしてるボクを後目に、如月先輩がハッとして言います。 「あ、ホリエモン?」 ・・・そっか、雪乃先輩の苗字はホリエモンと同じでした。 ボク、先輩を「雪乃先輩」としか呼ばないからなぁ・・・。 「そーそー、ソレもあるんだけど・・・」 と、雪乃先輩はさらにがっくり来たように言います。 「ほら、菊間アナが最近やらかしたじゃない・・・だからテレビでゆきのゆきのうるさくて」 なぁんて、大きく溜息をついて。 「そんなに気にする事、あるんですか?」 と、ボクは気になって。 すると雪乃先輩、力説。 「ほらハルカだって、自分と似た名前を聞くと、ドキッとしない?」 ・・・・・・あ。 ・・・・・・・・・ボクの場合、なぜかグラビアアイドルの名前で、あるかもしれません・・・・・・そういえばぁ。 「あるでしょ?」 と、雪乃先輩はニヤニヤしながらボクの顔を覗きこみます。 こうやって見つめられると、いつもの事なのにドキッとしちゃって・・・・・・。 なんだか、先輩に逆らえないような気分になっちゃいます・・・。 でも、先輩はそんなボクの様子なんておかまい無しで。 「だから菊間のバカヤロー、なんて言っちゃうのよねぇ・・・・・・」 「ふぅん、そっか。確かにドキッとするけど・・・雪乃の場合は、ねぇ・・・」 如月先輩も、同情して深くうなずきます。 ・・・ちょっと、テレビの前で不機嫌そうにしながら「菊間のバカヤロー」なんてつぶやいてる先輩を想像して、思わずクスッとわらっちゃいました。 「・・・あ、ハルカぁ・・・何がおかしいの?」 雪乃先輩はちょっとムッとしてボクのほっぺつねくります。 だって、その様子がかわいかったんだもん・・・・・・。 「でもさぁ、ホリエモンと菊間アナが結婚したら、『ほりえゆきの』になっちゃうよねぇ・・・」 如月先輩、突拍子もない事言いだして。 ボクは思わず、笑っちゃいました。 「アハハ、いくらなんでもソレは・・・」 「でも、フジテレビ繋がりであったりして・・・なぁんて♪」 と、ボクと如月先輩は笑ってましたが、当の堀江雪乃先輩は。 「・・・大丈夫、だって『井上雪乃』になるんだから?」 なんて、ニヤニヤボクをみて、抱きついて。 ・・・・・・あんまり突然で突拍子も無いこと言うから、ボクは・・・・・・。 「うわわわぁぁ?ゆ、雪乃先輩、えと、そ、それはそれって、それってぇ・・・・・・」 心臓のバクバク、もう収拾つかなくなってきちゃって・・・・・・。 そのうち、あんまりドキドキして苦しくなっちゃう。 もう、耳まで真っ赤ッ赤で・・・・・・めまいまでぇ。 「あぁ、雪乃ってば・・・・・・」 そんな、結婚しようなんて意味じゃないですか・・・聞いてる如月先輩も、顔を赤くしてビックリしてます。 でも、当の雪乃先輩、ケロッと言うんです。 「だってハルカは、ずっとわたしのものだから・・・・・・」 あぁ、あの時の!! もう、思いだしただけで、恥ずかしいよぅ・・・・・・。 如月先輩、置いてけぼり。 「ゆ、雪乃せんぱぁい・・・・・・」 と、ボクがなんとか言うと、雪乃先輩はボクを強くぎゅっとして、またほっぺにちゅっ。 如月先輩の目の前で・・・・・・。 だから余計に、また心臓が痛いくらいにドキドキしちゃって・・・・・・。 「・・・・・・せんぱぁい」 抱きしめられたまま、やっと声を絞りだします。 雪乃先輩はやらかいマシュマロのような表情で、 「ハルカ・・・・・・」 なんて言います・・・。 ・・・・・・う〜ん、どうしよ・・・・・・。 「もう、私のことなんてどうでも良いのかしら・・・まいっか。勉強勉強。おバカさんたちはほっときましょ・・・ハァ」 88. ある日、仁科君がヘンな事言うんです。 どうしたんだろ・・・・・・。 「あのさぁ、遙・・・・・・」 図書館で勉強中、突然仁科君がボクの顔をまじまじ見ながら言います。 「お前ってさぁ・・・・・・やっぱ可愛いよなぁ・・・・・・」 ・・・ドキッ!? 仁科君ってば、なに考えてるんだよぅ・・・・・・。 ボクは妙に照れて、困って、顔が赤くなっちゃって・・・・・・。 「・・・・・・いや、オレホモじゃねーからアレだけど・・・でも実際、かなり可愛いと思うんだよ、」 仁科君は耳まで真っ赤にして、言います。 聞いてるボクは、ものすごい妙な気持ちに、戸惑って。 「そのさぁ・・・見た目もあるんだけど、なんか行動もってか、観察してて微笑ましいんだよな、あぁもう・・・・・・」 と、仁科君も自分の気持ちの整理がつかないように言います。 ボクは思わず、うつむいて・・・・・・。 なんだろ、コレって・・・・・・。 なんかヘンだよ、仁科君? 「別に、お前男だし、そもそも彼女いるわけだし、こう言うのもヘンだけどさぁ・・・・・・見ててほっとけねーってか、守りたくなっちゃうってか・・・・・・ヘンだよなぁ、オレもお前も男なのになぁ・・・・・・」 仁科君は頭をポリポリとかきます。 「別に、お前とつきあいたいとかそんなヘンな話じゃなくってさぁ、でもなんだろ・・・・・・フツーの友達、とも違う感じなのかなぁ・・・・・・」 ・・・・・・もやもや。 聞いてるボクの方が、ものすごいもやもやしちゃって。 仁科君の顔、マトモに見れないよ・・・・・・。 雪乃先輩・・・・・・。 なんなんでしょう、コレ・・・・・・。 ボクどうしたら、良いんだろう・・・・・・。 ボクには雪乃先輩しか、見えないんだけれど。でも・・・・・・。 ボクも仁科君も、勉強が手につかなくなっちゃって。 それで、二人して、なんかどうしようもないヘンな感じが漂って・・・・・・。 でも仁科君は、ソレを振りきるようにして、ボクの手をとって。 「・・・・・・遙、ちょっと今からオレん家に、来てもらえねーかな・・・・・・」 うつむき加減だったけど。 ボクも仁科君も、どうしたら良いか分かんないままだけど・・・・・・。 黙って、二人して歩いて。 着いたのは、小さなバイクのお店でした。 「ここ、オレん家・・・呼んだの、初めてだったよな?」 ボクは黙って、うなずきました。 仁科君はやっぱり気まずい表情だったけど、 「じゃあ上がってくれよ・・・・・・」 と、一生懸命普通な感じで、なんとかボクに声をかけてくれました。 だから、ボクはもやもやしたままなんだけど、お邪魔する事にします。 「お邪魔しまーす・・・・・・」 中に入ると、小さな工場という感じで、たくさんのバイクと工具、よくわからないけどいろんな機械も置いてありました。 その向こうに、仁科君のお父さんがいます。 「おぅ、隼人・・・あれ?そのコは・・・」 ボクを見て、不思議そうな顔をする仁科君のお父さん。 「あぁコイツ、オレの友達」 仁科君は平然と、言いました。 「あ、井上遙です・・・仁科君とは同じクラスの、」 どぎまぎしながら自己紹介すると。 突然、仁科君が、言います。 「・・・お前さぁ、『仁科君』ってのやめね?隼人で良いよ・・・」 ちょっと照れ臭そうに、でもにっこりと言ってくれます。 でも流石に呼び捨ては、ボク出来ないから・・・・・・。 「あ、隼人君の、友達です」 と、ちょっと照れながら言いました。 「ほぉ、隼人の友達・・・いつもせがれが世話になってんねぇ」 と、仁科君・・・いや、隼人君のお父さんは笑って言いました。 隼人君、笑顔で。 「いやぁ、遙にはホンット世話になりっぱなしだよ・・・いっつも宿題写させてもらってんもん」 「まったく、お前ってヤツは・・・」 と、隼人君のお父さんは苦笑して言います。 「じゃ、折角だから井上君、上がってけよ」 と、隼人君のお父さんは気持ちよく言ってくれました。 隼人君も、ボクの背中を叩いて。 「まぁ、入ってくれよ♪」 妙に、うれしそう。 隼人君の部屋に入るなり。 「・・・ゴメン遙、さっきはヘンな事言って・・・」 と、申し訳なさそうに。 ボクは相変わらず頭の中がグルグルしちゃってたけど、 「・・・うん」 と、うなずいて。 そしたら隼人君、 「忘れてくれよ・・・まぁた堀江さんに『ハードゲイ』とか言われてヤキモチやかれるの、ヤだかんな!!」 と、少し顔を赤くしながら言いました。 ボクはいつもの雪乃先輩の様子を思いだして、笑っちゃって。 「アハハ、雪乃先輩ヘンだもんね、ボクたちそんなんじゃないのにねぇ・・・」 自然に、口から出てきて。 「そうそう。堀江さん誤解してるよなぁ・・・・・・」 と、隼人君も呆れたように。 そして、真剣な表情になって。 「・・・いや、お前の事、オレさぁ・・・なんつーか、守ってやりたくなっちゃうんだよな・・・・・・」 ・・・ボクはなんだか、ドキッとした。 「どうにもほっとけないんだよなぁ・・・可愛い弟みたいな感じ?だからよー・・・」 なんていいながら、ボクの頭をグリグリと撫でます。 ・・・うぅっ、どーしよ。 「でさ?遙、一つ言いたい事がある・・・・・・」 真剣な表情のまま、続けます。 少し、怖いくらい。 「いつもオレヘンな事言ったりするけどお前結構気ィ使ってるだろ?そういうの良いから、マジで・・・・・・」 なんて、苦笑いしながら。 ・・・・・・ボクそんなに、気をつかってるかなぁ? 「さっきみたいな事言っちゃったら、『キモイ』とか『バカ』とか言っちゃって良いから・・・・・・そーいうヘンな気遣い、無しな?」 と、隼人君はにっこり、やんちゃな笑顔で言いました。 ・・・そっか。 なんだか、安心した。 そーだよねぇ、そんな・・・ねぇ。 「うん、わかった!」 と、ボクもにっこりと答えました。 そしたら仁科君、また真剣な顔で、 「・・・お前に悪口言ったりいじめたりしたヤツ、オレ許せねーから・・・絶対、守ってやるから・・・な?」 と、またボクの頭を撫でながら言います。 妙に頼もしくて。 ・・・少し、照れちゃった。 「あーもう、さっきヘンな事言っちゃったから気まずくなっちまったよ!ちょっと来いよ」 と、隼人君は手招き。 ボクもついて行きます。 呼ばれたのはさっきの、お店の中の、奥のほう。 ・・・そこには、大きなバイクがありました。 「・・・実はさ、オレの愛車」 隼人君は悪戯っぽく、自慢げに言いました。 「学校には絶対言うなよ?」 「うん」 ・・・ウチの学校、バイクの免許取っちゃいけないから。 「・・・遙、ちょっと走ろうぜ」 と、突然、ヘルメットを渡します。 「・・・?」 「まぁ良いからさ、後ろ乗れよ。親父ー、ちょっと遙と走ってくる」 ボクは言われるまま、ヘルメットをかぶります。 でも、あごの紐が上手く掛けられなくて。 「ちょっとこっち来てみ?・・・よしっと」 手馴れた手つきで、ボクのあご紐を締めてくれます。 隼人君のお父さんは、 「おう!でも友達も一緒だしビビらせんなよ!バトルすんなよ!?」 「わかってるって」 ・・・バトル!? 一抹の不安を覚えながら、ボクはバイクの後ろにまたがりました。 そして隼人君もまたがり、エンジンを掛けます。 ・・・凄い音。 「・・・隼人君、バトルって!?」 ボクはビビリながら聞きました。 「公道でレースするんだよ・・・大丈夫、お前乗せてるからそんな事しねーって!」 と言いながら、勢いよくエンジンを吹かします。 「じゃあ、気をつけてなー」 ヘルメットをかぶってたからよく聞こえなかったけど、隼人君のお父さんが言いました。 「おぅ!じゃあ遙、行くぜ!!」 そしてバイクは、ものすごい加速で走り始めました! ・・・隼人君、最初から飛ばしすぎじゃない?怖い・・・・・・。 バイクなんて乗るの、生まれて初めて。 ものすごいスピードで、ちょっとビックリ。 隼人君は時々ボクを気遣ってか、ボクをぽんぽんと叩いたりします。 周りの景色が、あっという間に後方に流れて。 「うわ、すっげー!!」 ボクは思わず大声を上げちゃいました! でも曲がるとき、あんなに傾くんだなぁ・・・・・・結構怖いなぁ。 あんまりのスピードで、よく覚えてないんだけど。 高速道路に乗って、更にスピードを上げて。 ものすごい風と、流れる景色が、気持ち良い。 ・・・そっか、隼人君、コレが好きなのかなぁ・・・・・・。 ボクはちょっと、怖かったですけど。 パーキングエリアで、一休み。 「ほれ、飲めよ」 と、隼人君が缶コーヒーを投げて渡してくれます。 ボクはお辞儀して、いただきます。 「お前なー、いちいち良いよ・・・」 でも、うれしかったから、ね。 「・・・ありがと」 と、にっこり言ったら。 「・・・あぁ・・・」 なんて、照れたような顔して。 ボクの隣に座って、 「どう?おもしれーだろ!?」 と、目を輝かせながら隼人君は聞きます。 ボクはもうドキドキして、 「うん!すっげー面白い!」 と答えます。 そしたら隼人君、ちょっと驚いたような顔して、 「お前、そういうしゃべりかたするんだなぁ・・・『すっげー』って」 なんて言うんだから・・・・・・。 「もうっ!ボクだって男だからねー」 と、ちょっといじけたように返します。 すると隼人君、ボクの頭をまたぐりぐりしながら、 「そーだよな!」 なんて、大きくうなずきながら言いました。 缶コーヒーを飲み終えて、 「じゃ、行こうぜ!」 と、ボクの手をとって言います。 「うん!!」 ボクはわくわくして、言いました。 ・・・そういえば隼人君とこんなのは、初めてだなぁ・・・・・・。 もう、ワクワクが止まらなくなってきて! ・・・さすがに、戻ってくる頃には、ボクはくたくたになっちゃいました。 帰ってくるなり、隼人君のお父さんが、 「おう!どうだった?」 と、聞きます。 ボクはにっこりして、 「ハイ!すっごく面白かった!」 と、大声で言います。 隼人君もにっこりして、 「面白かったぞ〜」 と、うれしそうに。 その様子をおじさん、うれしそうに見て、 「あぁ、井上君、隼人をよろしくな!」 と、言ってくれます。 だからボクはまた大声で、 「ハイッ!こちらこそ、よろしくね?隼人君!」 なんて、いって・・・・・・。 それから隼人君は、自分のバイクを説明してくれました。 GSX1300Rハヤブサという、世界最速のバイクなんだそうです。 「1300ccもあるんだぜ?・・・ホントは、乗っちゃいけないんだけどな」 と、悪戯っぽく言います。 バイクの話してる隼人君、ほんっとうにうれしそうで。 ボクも、こんなに熱中できる事、あるかなぁ・・・。隼人君が、ちょっとうらやましい。 最後に、隼人君は吃驚するような事を言いました。 「コレ300キロ出るんだぜ?今度は出してみるか?」 ・・・・・・流石にソレは、遠慮しました。 今日だって怖かったのに、300キロなんて・・・・・・はぅっ! 「・・・隼人君、出した事あるの?」 「無理だよ、流石に250キロでいっぱいいっぱい」 ・・・・・・凄いなぁ。 ウチに帰った後も、バイクに乗った興奮が残ってて。 そして、なんだかうれしかった。 また一つ、隼人君と仲良くなれた気がして・・・・・・。 ・・・でも、免許取ってから1年は二人乗りしちゃダメって雪乃先輩に聞いたことがあったっけ・・・。 隼人君、悪い人だなぁ! --------------------------------作者コメントwwww------------------------------------ 73. だから俺はツンデレの定義を間違って覚えてる気がするんだけどぉ? というかこいつらも全員はき違えてる気がするよwwwwwwwwwwwww 74. 明日香と遙の2ショット。これもめずらしいかもしんまい。おねーさんキャラですねぇ。雪乃と違って人間出来てる気がする。 75. 遙のほっぺは一級品。 はぁ俺も(ry って変態じゃないですよ? 76. まぁ驚愕の魔窟。でもコレ前に描いたのとあんま変わらないwwwwwwwwwwwwww ・・・そういえば、ゲームキャラでは「女装」した事ないのね、ハルカ・・・・・・(鰤もツィーも男に見えないと言う苦情は受けつけません)。 77. 仁科と遙のツーショット。こんなんばっか。でも仲良いなぁ、こいつら。 78. あまあまな感じですが。きっと雪乃にとっての遙って遙にとっての甘いものみたいな大好物なんだろうなぁ・・・遙にとって雪乃はサン・セバスティアンの太陽らしいですが。換言すればダンテ・アリギエーリにとってのベアトリーチェ? そして、新都社で女装と言えば・・・・・・ニート様がみてるですよねぇ?うふふっふふふふふ。翼君は偉大だぁ。ウチのハルカにも見習っていただきたくwwwwwwっうぇうぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 79. ねこみみ雪乃といぬみみ遙。 ショタと言えばねこじゃなくてイヌミミだと力強く主張したい俺は変態ですかそうですか。 関係無いですけど、ツィーランって最初結構乙女ちっく過ぎだったんだなぁ、と先月号(7月号だったかな?)のアルカディアを見て。製品版ではいい感じに男の子男の子してて良い具合ですわぁ。ホンット関係ねーなwあぁ、ツィーきゅんはやっぱねこだなぁ。 80. もう80回到達ですよ。だからまたちょっとだけVIPネタ。でも微妙だなぁ、VIP小説なのにVIPっぽくないwwwwwwwwwwwwwww 今度は雪乃と遙がVIPクオリティを追及する話も書きたいなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww あと、遙にはどの東方のキャラの衣装が似合うでしょうねぇ・・・。リグノレきゅん!?あ、けーねたn(ryあwせdrftgyふじこlp;@ ・・・CAVED!! ※CAVED!!の元ネタは実はけーねたんではなくケツイのエヴァンズマンですから。イヤマジでマジで。 81. もうハルカってばどうしようもないと言う話。俺がどうしようもないとも言う。 あぁ、件の方法を実行しても多分どうにもならないと思うぜ? 82. 雪乃一人称視点で試験的に書いてみました。あんまり上手くいってないけど。 そして雪乃にとってのキーキャラが登場してみた。いろいろ難しいなぁ・・・・・・。 てかマキトいつ登場するんだwwwwwwっうぇうぇwwwwwwwwwwwwwwwww 83. やっぱ消化不良気味なんだよな、この二人書くと・・・。 ツィーAは似合わないのね。Bだったら足が引き立ってよかったんだろうけどって感じ?てかバカな会話wwwwww 84. ハルカは通い妻・・・うはwwwwwwwww男の子なのにぃwwwwwwwwwwwwww ようするにそういう可愛らしい話が書きたかっただけ。それだけ。 85. セーラー遙は普段着の固定にしてしまおうかと。いや半ズボンより少し長いズボンですけど、下は。 当然コレと別にセーラー服も着させられるわけで? ところで、水兵さんな遙の絵を落書きしてみたらヘソが出てしまった件。ツィーきゅんのせいですかそうですか。 86. ハルカのイメージって俺の中でも生クリームたっぷりかけたケーキにメープルシロップ・・・みたいな甘々なイメージなんですよ。 消化不良気味ってか最近、微妙なのが続いちゃう。でも、書かなきゃな・・・。 87. 今話題のホリエモンとか、菊間アナとかのネタ。意味無いけど。 てか人前でもおかまい無しな雪乃ってばぁ。 88. 実は少しだけBLぽいの狙おうと思って轟沈しましたよっと。 ・・・仁科お前、二人乗り以前に大型二輪持ってねえだろwwwwwwwwwwwwハヤブサかよwwwwwwwwwwwwww しかしなんだか難しいなぁ・・・・・・。