1〜2pの気楽なショートモノが描きたくなった。 「先輩とボク」 1. 川で先輩がおぼれてます。 ボク:何してるんですか? 先輩必死に岸まで。 ボク:先輩びしょぬれですよ?何やってたんですか? 先輩: 助 け ろ オチ無し。 2. 実はボク達は退魔の任務を背負っているのでした。 夜の学校巡回(コイスムっぽいなオイ!!) 先輩:じゃああなたはあっち見てきて。私は向こう見てくるから ボク:ハイッ! 先輩:バカ声大きい。 ボクは先輩についていきます。 先輩:ねえ・・・ ボク:なんですか?(笑顔で) 先輩:あっち見てきてっていったでしょ? ボク:ボクから見るとこっちが「あっち」だったんです・・・ 先輩:・・・バーカ 何故か不問でした。 これもオチ無し。 3. ボクと先輩は放課後、近くのクレープ屋でバイトしてます。 ボク:今日もお客さん多いですね♪ 先輩:少しは休ませてもらいたいわよまったく。 ここは高校の目の前にあるクレープ屋。 先生:よぉお前ら!頑張ってるか? 先生のサボり具合もバッチリです。どうかとおもう。 先輩:こんな事してて良いんですかー?(にやにや) 先生:良いんだよ俺は先生なんだから。 ボク:酷い、権威主義だー!! またオチ無し。 4. 明日は先輩がパーティーに出席する羽目になったそうです。 でも先輩、学校にボク以外友達が居ないんです。さみしいですね。 というわけでボクもパーティーに誘われちゃったんですが・・・。  男 子 禁 性 で す よ ね ? 女装して行く羽目になりました。高校生になって女の子の格好させられるとは・・・屈辱です。中学一年以来です。 今日は先輩の家でリハーサル・・・鬱だ。 先輩:いらっしゃーい♪♪(満面の笑み) ・・・ボク、女の子の部屋に入るのなんて初めてなんですが・・・。 先輩:ちょっとまっててー、今何か飲み物持ってくるから。オレンジジュースが良い?紅茶ー? ボク:あ、おかまいなく(テレテレ) ・・・うはぁ、先輩の部屋かわいいしなんか良い匂いがする・・・。 ボク:(近くに有るテディベアを思わず抱きしめ) 先輩:みーちゃったー、あなたそう言うのが好きなんだー(クスクス) ボク:(吃驚)うわぁ!違いますよこれはたまたま・・・ 先輩:あは〜似合ってるー(写メパシャ)かわいいー ボク:う〜ん・・・(困った顔) 先輩:じゃあ早速リハーサル。これ着てみて?(中学時代のセーラー服) ボク:それって・・・ 先輩:私が中学校のとき着てたセーラー服よ?多分似合うから。 ボク:・・・勘弁してよぅ。 といいつつ着るわけですが。 先輩:うっわー、やっぱり似あうわ・・・かわいいですよぅ? ボク:それで誉められても全然うれしくないんですが。 先輩:じゃあ次はこれこれ〜!(クローゼットを開くと大量の少女趣味衣装) ボク:(・・・オモチャだ・・・今日帰れるかな・・・宿題がぁ・・・) 当日。 先輩の中学時代の同窓会、ということなんですが超お嬢様女子中学だったりするのでなんか凄いです。 ボク場違いです。辺り見まわすとみんなお嬢様です。シロガネーゼです。ボクなんて立場ねーゼです。金もねーゼ。 でも先輩のドレスを借りて化粧品まで・・・屈辱の極みです。 ボク:け、化粧は止めてください!! 先輩:だめ〜、絶対似合うからお願いっ! ボク:ぎにゃぁあぁぁぁ・・・(先輩に取り押さえられて無理やりお化粧) 綺麗にファンデーションからアイシャドウ、口紅まで・・・。 先輩:あ、わたしと間接キスぅ〜♪ウフフフフ ・・・どきどきしっぱなしでした。 で、その成果のおひろめ。 先輩の友人A:あら?この子どちら様? 先輩:わたしの友人です。可愛いでしょう? 友人A:本当〜、お肌すべすべー(ボクの頬を撫でる) ボク:うわっ!な、なにするんですかぁ? 友人A:あっ、リアクションも可愛いですわぁ〜。 友人B:あら?なにかありましたの? 友人A:とても愛らしい御来客ですわぁ〜♪ 先輩:私の友人です・・・ そのときの先輩はなんだかとっても悔しそうで、さびしそうで、そして内に秘めた闘志が怖かったんですがこの人たちと何かあったんでしょうか? そうこうしていると料理が来ました。見たことも無いごちそうが山盛りです。 でも何故かソムリエが執拗にワインを勧めてきます。 ソムリエ:こちらブルゴーニュ地方特産の(ry 先輩:じゃあいただこうかしら? ・・・未成年に勧めるソムリエもどうかと思うけどそれを受け取る先輩も先輩です! ボク:先輩!まだ未成年でしょう!?なにやってるんですか!! 友人A:ぶれいこーぶれいこー☆貴方ものみなさいーwwwwww 友人B:あぁ飲みすぎたぁ〜 ・・・いつの間に勧めまわってたんですかこの外道ソムリエは。 ソムリエ:ささ、あなたもどうぞ? ボク:ボク・・・あ、わたし未成年ですので・・・ ソムリエ:事後処理はおまかせください ボク:(じ、事後処理って・・・・・・) 怖いです。とっても怖いです。 先輩:うふふふふふ酔っ払っちゃったぁ〜貴方介抱してぇ〜ん♪☆◆○(と、いきなりボクのくちびるに先輩は唇を押しつけるのでした) 友人A:まぁ、美しい友情ですわぁ〜☆ 友人B:うらやましい限りでよ〜♪ ・・・お酒臭いよー!恥ずかしいぃ〜!! しかもなんかお友達二人までキスしてるし!舌絡んでる!!! ・・・なんとか、無事にパーティーが終わりました。 帰りはなんとリムジンで自宅まで送ってくれるということでした。ボクは着替えが先輩の家に置きっぱなしなので一緒に先輩のうちまで行きます。 リムジンの運転手は・・・あの鬼畜ソムリエでした。 ソムリエ:大丈夫ですか? ボク:はい、ぼ・・・わたしはだいじょうぶなんですけど〜、先輩が・・・ 先輩はボクに寄りかかって寝息を立てています。 ちょっとかわいいな、と思ってしまいました。いつもは綺麗でりりしい・・・あ、そうでもない結構変なことばっかりしてます。 ソムリエ:そちらのお嬢さんはお休みですね・・・ 誰のせいだと思ってるんだ。でも少しだけ感謝してしまいました。 ソムリエ:時にあなた、今日のパーティー良く入れましたね・・・ ボク:!? え、やっぱりばれたんでしょうか!? ソムリエ:とっても可愛い男の子がまぎれてるんでびっくりしちゃいました〜。いや、普通絶対気づかないと思うんですけどね?並みの女の子より格段に可愛いですし。 えっと・・・どこから頭を整理すれば?グルグルしちゃいます。はずかしい。先輩は抱きついてくるし!! ソムリエ:大丈夫。あなたの女装は完璧だったから自信を持ったほうが良いですよ? ボク:え、・・・はぁ。 ソムリエ:私にはわかるんですよ。なんて言うんですかね、勘?ソムリエには絶対必要なものでして、ワインの当たり外れの判断とか・・・。 ボク:ワインと人の判断が一緒だって言うんですか?(むくれて ソムリエ:いえいえ。事の本質を見ぬく、ということですよ。 なんかむずかしいです。でも女装した男を見ぬくのは本質っていうような格好良い話じゃないです!バラエティ番組のノリ・・・。 ソムリエ:あ、着きましたよ。 先輩の家の前。 ボクは先輩を起こしました。眠たそうで、いつもとだいぶ雰囲気が違います。 とりあえず、家にあがりました。 部屋に入っても、先輩の様子は少しおかしかった。 先輩:ねえ・・・ ボク:(テディベアをいじりながら)なんですか? 先輩の声は妙に申し訳なさそうで。 先輩:今日は迷惑かけちゃったね。ゴメンね? ボク:(慌てて手と首を振って)そ、そんなことないですよ!いろいろ楽しかったし・・・ 先輩:嫌って言ってるのに女の子の格好させて、わたし一人ではしゃいじゃって・・・。ゴメンなさい ボクは、困ってしまいました。 久しぶりにお友達に会ったんだから、はしゃぐのが当たり前です。 ボク:そんなことないですよ。お友達と会えて楽しかったなら良かったと思います。だって・・・ いきなり先輩はボクに抱きついてきました。 ものすごくどきどきします。顔が真っ赤です。 先輩は細くて、柔らかかったです。 先輩:だって、今日すっごい迷惑ばっかかけた・・・(半泣き声 ボク:せ、先輩、ちょっと・・・ これくらい言うのが精一杯でした。 それから先輩は少し泣いてました。 時間が止まっていました。 ボクの心臓は早く打っていたけれど。 先輩:じゃあ、今日ご飯食べて行って? 泣き止んだ先輩は元の明るい元気な先輩でした。 ボクは安心したのと、先輩の体温と感触がまだ残ってドキドキ。 今日は先輩のお母さんが居たのですが、ボクが来たころには外出されていました。 先輩が作ってくれたのは野菜スープとサラダ、それにグラタンでした。 食べてる間はちょっと沈黙が気まずかったけど、そのあと更にケーキが出てきたときはおもわずうれしくってお礼を言っちゃいました。 先輩はいつになくうれしそうにうなずいてくれました。 もう8時を回ってしまったので、帰り際に。 先輩:今日は、ありがとうね?よかったらこれ、もってって・・・ といって渡されたのは、さっき食べたのと同じケーキと、今日パーティーに来ていったドレスでした。 ボク:先輩・・・(ちょっと困惑 先輩:お礼にしては変かな・・・?ドレスは嫌だったら捨てちゃっても・・・でも、かわいかったし、また着て欲しくて・・・(テレテレ ボク:あ、じゃあいただきます・・・。 変なお土産をもらってしまいました。どうしよう・・・。 ボク:こちらこそ、今日はどうもありがとうございましたッ!! 先輩は、見えなくなるまで手を振ってくれました。 家に帰ってから、部屋のなかであのドレスを広げてみました。 絶対着ないけど。 あ。 先輩はキスのこと、覚えてませんでした。 安心した反面、すこしさみしかった・・・。 5. 先輩が漫画を貸してくれました。 先輩:これ、「放浪息子」っていうんだけど、凄く面白いよ?よかったら読んでみて。 ボク:あ、ありがとうございます・・・。 漫画はおもしろかったんですけど・・・・・・。 翌日。 ボク:先輩、どうもありがとうございました。 先輩:どうだった? ボク:かわいくて面白かったですよ。でも・・・ 先輩:でも? ボク:先輩ボクを女装させようと洗脳工作してますねッ!? 新都社にも何気にファンの多い放浪息子、超お勧め。 5.5 先輩が今までボクに貸してくれた漫画です。 ・シグルイ  いきなり「ぬふぅ」は・・・怖いです・・・・・・。 ・キリン  先輩のお父さんがバイクに乗っていて、それでこの漫画が好きなんだそうです。 先輩:ねえ。あなた男の子だし、こういうの読むかな? ボク:・・・バイク? 先輩:ウチのお父さんがバイクに乗っててね?それで、「男ならこうあるべきだよな!」っていうの。  ボクには難しくてよくわかりませんでした。バイクは怖いし。 ・リヴァイアサン  Sound Horizonのイメージアルバムと一緒に借りました。  漫画は不思議なファンタジックで怖いもので、でも結構面白いです。原作者が同じ「サイコ」は本当にグロテスクで怖かったけど。ちなみにアルバムのほうはまだ聴いてません。 そういえば先輩、少女漫画とか読まないのでしょうか?こんな怖い漫画ばかり・・・・・・。 6. なんでか覚えてないくらい些細なことで先輩とケンカしちゃいました。 ここ一週間、学校でもバイトでも全然口をききませんでした。 先生:お〜ぅお前たちぃ!今日も来てやったぞ!? 先輩:・・・(無言で生地を焼く 先生:・・・? ボク:・・・御注文は。 先生:・・・あぁ、いつものバナナカスタードチョコで・・・。 ボク:バナナカスタードチョコ・・・。 先輩:(無言で生地をボクに ボク:(無言でトッピングして)・・・どうぞ。 先生:あぁ、ありがとう・・・じゃあ金。ちょうど。 ボク:ちょうどですね・・・。 先生:お前ら、おかしいぞ・・・・・・? こんな調子で週末になってしまいました。 土曜日はなんだか何もする気になれませんでした。だからふて寝。 ・・・ふと、先輩のことが気になりました。でも振り払うようにして枕に顔を埋めてむりやり寝ちゃいました。 日曜日の朝は最悪の目覚めでした。 頭が痛いしだるいし。それにすっごく心がもやもやするんです。 お昼過ぎまで寝巻きのままだらだらやっていると、突然、先輩から電話がかかってきました。 一瞬、出るのを躊躇しましたが、何か出なくちゃいけない気がして、勇気を出して受話器を取りました。 先輩:こんにちは・・・ 向こうの先輩の声、元気がないです。 ボク:・・・こ、こんにちは・・・ 先輩:あ、あのねッ!? うわッ!? いきなりの大声に吃驚しちゃいました。 先輩:い、今からそっちにいって、良いかな・・・。 ボクは少し悩んで、気まずい沈黙が流れました。 勇気を振り絞って答えました。 ボク:はい。準備しておきますね・・・。 ・・・ボクのバカ。意気地無し。 30分くらいして、チャイムがなりました。 母:あら、お客さん? ボク:うん。ボクの先輩。 母:あら・・・。(ドアに向かって)どうぞ〜!? ボクはドアに向かいました。 向こうの先輩は、心なしか疲れているようでした。目も赤いです。 ボク:せ、先輩・・・(少し心配そうに 先輩:こんにちは。(無表情に 少し怖いです。でも、あがってもらう事にします。 先輩は無言で、ボクの部屋まで来ました。 先輩:・・・(無言で正座 ボク:・・・あ、良かったら何か飲みますか?下に行ってお菓子とのみもの持ってきます・・・ 先輩:(ボクの目を見て)・・・いらない。 ボク:(少し目を反らして)・・・そうですか・・・。 ボクはうつむいちゃいました。なんだか堪えられなくて。 先輩はボクをじっと見てます。どうしたんだろう・・・。 先輩:・・・・・・(無言 ボクは何も言えず、ただうつむいてました。 先輩は、ボクをじっと見つづけます。 ボク:(少し上目使いに)あの、どうしたんですか・・・・・・? 先輩:(少し驚いて)えっ!?あ、あの・・・ゴメンなさい・・・(小さくなって でもボクを見ています。 先輩:・・・あの、なんでだったッけ?ずっとわたしたち話してないよ・・・ ボク:・・・アレ? 二人してあんなに意地張ってたはずなのに、二人そろって思いだせない。ケンカの原因。 先輩:あの・・・ ボク:あの・・・ 二人して重なった科白。 気恥ずかしいです・・・。 先輩:ゴメンね?変な意地張っちゃって・・・・・・。 ボク:いいえ、こちらこそ・・・。 何か二人して謝ったら、こんなにも恥ずかしくなっちゃいました・・・。 ボク:(赤い顔のまま)じゃあ、何か持ってきます!! 先輩:(顔を赤くして)じゃ、じゃあ、紅茶が良いな、レモンティー! ちょっと逃げるようにしてティーポットを取りに行きました。 恥ずかしいけど、ちょっとうれしかった。 それから、ボク達は、一週間分話してなかったのを取り戻すようにものすごくいろいろおしゃべりしました。 時間が立つのも忘れちゃうくらい。 先輩:(笑いながら)でね、先生ったら薬品を間違えて混ぜたら爆発しちゃって!おかしかったー! ボク:あ、危ないじゃないですかぁハハハハ!!・・・・・・あ。 先輩:どうしたの? ボク:もう9時過ぎちゃいましたよ!?大丈夫ですか? 先輩:あ、本当だ。ごめんね、こんな遅くまで。 ボク:え?面白かったしいいですよ。それに、何かずっとヘンだったし・・・ 先輩:わたし?・・・あ、ゴメンなさい・・・ ボク:謝らないでください!ボクが困ります!! うぅ・・・顔が熱いよぅ。 先輩:(少し、恥ずかしそうに)・・・ありがと。でも、こんなにずっと、ヘンだったから。 先輩、すこし悲しそうでした。 先輩:キミに、嫌な思いさせちゃった・・・。だから、ゆびきりッ! ボク:・・・へ? そのときの先輩は、飛びっきりの笑顔でした。 先輩:もうこんな事にならないように、ゆびきりげんまん・・・ッ!! もうおそいから、先輩のうちまで一緒に帰ることにしました。 先輩:あ、そう言えばキミ、パジャマだね? ボク:ハッ!? うわああああああああ恥ずかしいよぅ・・・・・・。 先輩:それにしても可愛いね・・・似合うよ? ボク:・・・この年頃になって可愛いって言われるのすっごくうれしくないんですが・・・ 先輩:かわいくないより全然良いじゃない?(ニヤニヤ ボク:ハァ・・・格好良くなりたいなぁ・・・。 先輩:それはあきらめなさい☆ ボク:ウワアアアアアアアアン!! 先輩はものすごくうれしそうです。何でだろう・・・?ボクはいやなんですけど。 と、先輩が何か思いだしたように立ち止まりました。 先輩:あ!そうだ今度の! ボク:・・・? 先輩:秋の文化祭! ・・・・・・思いだしました。 この一週間、全然口きかなかった理由。 先輩:そうだねぇねぇシンデレラやってよぅ〜♪ ボク:あぁ〜〜〜〜ッ!嫌って言ってるじゃないですかぁ!! 先輩:だってキミしか適役がいないんだもん☆ ボク:え〜ん・・・お婿に行けなくなっちゃうよお・・・・・・。 先輩:お婿さんに行けないならお嫁さんになっちゃえば良いじゃない!そのほうが良いよ〜・・・ ・・・先輩・・・ボクは悲しいです・・・・・・。 ボク:えぇ、それじゃボク・・・ ッッッッッッ!!!!!!!!! 先輩:ボク・・・?どうなっちゃうの?(ニヤニヤ うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ言っちゃ駄目だよボク〜〜〜〜〜!!!!! ボクは顔を真っ赤にして腕をじたばたして精一杯かき消そうとしたんです。 ボク:なんでもない!なんでも無いです!!だからぁ〜〜!! 先輩:ど〜うなっちゃうのかなぁ〜〜?(ニヤニヤニヤニヤ ボク:うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!先輩のイジワルぅ!!!! 先輩:じゃあ、シンデレラ決定ね? うわっ誘導尋問!!!!釣られた・・・・・・orz ボク:あぁ・・・ひ、ひひひ卑怯ですッ!? 先輩:じゃあどうなるのか言ってみなさい〜?(ニヤニヤ ボク:・・・わかりましたぁ。シンデレラやりますよぅ・・・・・・。 ・・・今のボクに、こんなこと言えるわけないじゃないですか・・・・・・。 先輩はものすごく上機嫌です。 先輩:やった!じゃあ明日からあなたの服頑張って作るからねぇ〜♪♪ ボク:・・・うぅっっ。 先輩には見透かされてる気がします。 そうこうしてるうちに、先輩のうちに着きました。 ボク:じゃあ、頑張ってください・・・(シュン 先輩:うふふ☆腕によりをかけちゃうよ♪ ボク:・・・それじゃあ、また明日! ・・・なんでだろう。あんなに嫌だったのに、今こんなに笑顔だよ、ボク。 先輩もうれしそう。 先輩:・・・うん。また明日。じゃあね? そしてボク達は少し黙っちゃいました。 でも今度は、なんていうか・・・うれしいというか、照れ臭いというか。 ボクはやっとこさ、小さく手を振りました。 先輩も手を振ります。 ボク:・・・・・・それじゃあ。 先輩:バイバ〜イ☆ ボクが歩き出すと、先輩は後ろから大声で、 先輩:危ないから、気を付けてね〜〜!! ・・・今度は流石に恥ずかしかったです。 手を振りながら、恥ずかしさとうれしさいっぱいで走り出しちゃいました。 なんでだろう?足が止まりません! ボクは走りながら、満月に向かって叫んでいました。 ボク:せ、先輩なんてぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!! ・・・ごめんなさい、もう書けません。はずかしいよぅ・・・・・・。 それに夜も、布団の中でどきどきしっぱなしで全然眠れませんでした。 こんなの、初めてです・・・・・・。 7. ボク、コンプレックスがあるんです。 背は低いし体格もひょろひょろで、良くバカにされてしまうんです。 先輩と並んでも、ボクが先輩を見上げる格好になってちょっと悔しいというか。 「どうしたの?ヘンな顔して」 考え事しながら歩いてるのをみて、先輩が声をかけてきました。 「あ、先輩・・・。ボク、悩んでることがあって・・・」 「なに?おねーさんに相談してみなさい☆」 妙にうれしそうです。 「先輩・・・コンプレックスって、ありますか?ボク、背が低くてこんなじゃないですか。だから、もっと男らしくなりたいなぁって・・・」 「ダメ〜〜〜〜!!」 頭グリグリしながら大声で否定するんです。 「あなたはそのままで良いの!男らしいのなんてむさッ苦しい他の奴らに任せとけば良いのよ」 ・・・根本的な解決になりませんでした。 「・・・アハハ。じゃあ、先輩はなにかあるんですか?」 ボクの問いかけに少し考えて、 「強いて言えば・・・正太郎?」  !  ?  8. 休日街をぶらぶらしていると、先輩を見かけました。 声をかけようと思ったのですが、良く見たら男の人を連れています。しかも、ボクのクラスの女子の間でも人気ナンバー1の格好良い先輩です。 ボクはいたたまれなくなって、走って家に帰りました。 その夜も、頭のなかがいろんなことでグルグルして眠れませんでした。 次の日、学校で先輩は普通に挨拶してきました。 「おはよう!今日も早いねぇ・・・」 「・・・はい。」 先輩はあんまりに普通で、ボクはがっくり来ちゃいました。 お昼休み、ボクは一人でパンと牛乳を買って屋上にあがりました。一人になりたかったんです。でも屋上はいつも混んでて騒がしいけど。 一人片隅でパンをかじっていると、先輩は昨日一緒だった男の先輩と屋上にやってきました。 ボクは絶望しました。ハァ、そうですよね。あんな綺麗なひとだもの、彼氏の一人や二人いたっておかしくない・・・。 一人溜息をついていると、2人はボクのほうに来ました。 少しむっとしながら、ボクは二人にこんにちはといいました。 先輩は変わらない様子で明るく、 「オッス!」 とおどけてみせました。男の先輩は妙な笑顔で、 「こんにちは、はじめまして。キミのことは彼女から聞いてるよ」 と、いかにも人気者らしくさわやかに挨拶しました。あまり好きにはなれそうにないです。 ところがこの男は、その人気者にあるまじきものすごい発言を炸裂させたのです。 「キミ、女装がものすごく似あうんだって?なるほど、確かにかわいいや」 といって、にっこり笑うんです。 ボクは思わず顔を引きつらせてしまいました。 「この人、女装好きなの。それで仲良くなって」 先輩は平然といいました。 おかしいと思わないんでしょうか?いや、そのケのないボクを無理やり女装させようとするんだから、むしろ積極的・・・。 「えっと、じゃあ・・・」 「やだぁ〜彼氏とか思ったかな?うふふふふふ」 ・・・ものすごく遊ばれた気がします。 男の先輩はさわやかな笑顔で、 「今度、キミの可愛い姿みたいなぁ・・・」 というんです。 「じゃあ土曜日、私のうちで二人とも女の子の格好しましょう!」 先輩、うれしそうです。ものすごく。 ・・・・・・もういやだぁ。 9. 先輩はあまり友達がいないみたいです。 移動教室で先輩の教室の横を通ると、いつもぽつん、と本を読んでたりするんです。 ちょっとかわいそう、というか、さみしい、というか。 ボクまでさみしくなってきちゃいます。 でも先輩、やっぱり教室で「図解 ネクロノミコン」とか読んでるのはどうかと思います・・・^^; 10. 今日は打ち合わせに先輩のお家に行きます。 なにも持っていかないのも悪いので途中でお菓子かなにか買っていこうと思って、デパートの中に入ると。 ・・・。 「どうぞ〜、本場フランスから直輸入のオランジェット、シトロネットなどなどチョコレートはいかがですか〜?」 ・・・・・・どこかでみた顔です。 「ささ、奥さん!どうせお買い物に来たんだから千円使おうが1万円使おうが変わりません。いかがですか?」 ・・・・・・うわっ、強引。 「さぁさぁどうぞ・・・・・・ッ!!」 目があっちゃいました。 「あっあなたは!いつぞやの・・・」 ハハハ、アンタソムリエじゃなかったんかい。 ボクはその場を立ち去ろうとしましたが、 「ちょうど良い!あなたにも是非!!」 とかいって追いかけてくるんです!! ボクは一生懸命走って逃げたのですが、なにしろ足が長くて早くて。 やっとこさ階段を降りたのは良いんですが、踊り場で追い詰められちゃいました。 しかもこの人ボクが女装したの知ってるんですよ!? 「ふふふふふ追い詰めましたよ?可愛い少年」 「・・・うぅっ、最悪・・・。あなた本当に外道です、鬼畜です!!」 「ふふぅ〜ん♪そんなこと言っちゃって良いのかなぁ〜?ワタシは『あのこと』知ってるんですよ?」 脅されました。もう最悪。 というわけで泣く泣くチョコレートを買ってやっとこさ解放されました。 先輩のうちでそのことを話しても、先輩はそもそもあの極悪ソムリエを覚えてませんでした。 「ふぅん・・・まぁおいしいから良いんじゃない?」 そういう問題じゃないです、先輩。 「これなんて言うの?」 「オランジェットって言うんだそうです。美味しいですね・・・」 「オレンジの香りが、なんとも」 11. 今日はバイトも無いし、先輩と二人でまっすぐ帰る事にしたのですが。 天気予報は降水確立0%だったのに、帰り道の途中ものすごい雷と共に豪雨が降り始めました。 ボク達は当然傘を持って無くて、服がぐっしょりになってしまいました。 あんまりずぶ濡れなボクを見かねて、先輩が言いました。 「あなたのうち、ここからまだあるでしょう?よかったらウチで雨宿りしてかない?」 お言葉に甘えることにしました。先輩のお家に思いがけず行くことになって、少しうれしかったです。 先輩のお母さんが、ボク達を心配そうに迎えてくれました。 「あらあらあなたもずぶ濡れ・・・。お風呂沸かしてあるから、お入りなさい」 「あ、そんな・・・お気使いなく・・・」 「ダメよ、風邪引いちゃうから。まずキミが入りなさい!」 先輩はやさしいです。自分もひどくずぶ濡れなのに、ボクを先にしてくれるなんて。 少し感激しながら、お言葉に甘えて先に入ることにしました。 もうだいぶ気温は高くなっていたけれど、全身ずぶ濡れなので身体は芯まで冷えきっていました。 湯舟につかると、一気にぬくもりのようなものが戻ってきます。 身体が温まったら、ボディーソープで洗って、それからシャンプーで頭も洗いました。シャンプーはいつも先輩が使っているもののようで、先輩の匂いにどきどきしてしまいました。 洗い終わったらまた湯舟に使って、沈み込んでブクブク、なんてやってました。 で、出ようと思ったとき、ふと思いだしました。重要な問題を。 着替え、どうしよう? すると先輩が外から声をかけてきます。 「あぁ〜、着替えどうしよっか?今ねー女物しかないの〜」 先輩は一人っ子です。 「あ、お父さんのがあるにはあるけど・・・あなたには大きすぎるからわたしの貸すね?」 せ、先輩の・・・服? 「先輩ッ!?」 「だいじょーぶよ、ウチの中だけだし」 少し先輩の声がうれしそうです。 「あ〜でも、あなたなら外出ても大丈夫ね♪」 ・・・そういう問題じゃないです。 あ、重要な問題が・・・もう一つ。 「先輩・・・あの、し、下着も・・・」 やっとこさ声にしました。恥ずかしいです。 「あ、そうだ下着!今お父さんのあったかなぁ・・・無かったら」 ・・・・・・無かったら? 「・・・わたしの貸したげるしかないかしら・・・」 怖い一言を残して先輩は下着を探しに出ました。 お、女の人の下着・・・!?それは男として人として、マズイです!! 先輩が戻ってきました。 「あ〜よかった。お父さんのブリーフあったよ?ここにおいておくね」 ・・・ボク、助かりました。 やっと上がって用意された服を見ました。 ・・・ブリーフと、なぜかワンピースでした。それもピンクせ、フリルひらひらの可愛いの。 いくらなんでも・・・・・・。すこしげんなりしちゃいます。 服を着たんですが足元がすーすーしてなんかヘンな感じです。 リビングに行くと二人して声を上げました。 「あーやっぱり似合う!かわいい・・・」 「ホントねー・・・あなた本当に男の子?」 うわっ、凄い屈辱的な台詞。 なんか立ち直れそうに無いです・・・。 「じゃあわたしお風呂に入ってくるね?」 そういって先輩はお風呂に入りました。だいぶ時間が立っちゃったので風邪を引いてしまわないか心配です。 先輩のお母さんから、紅茶とクッキーをご馳走になって、しばらく待っていました。 先輩がお風呂から上がってきたのですが、すこしヘンです。 「あ・・・熱っぽい。風邪引いちゃったかも〜・・・」 といって、上にTシャツ、下は下着だけの格好でふらふらと来ました。 ボクは申しわけない気持ちになってしまいました。あと、目のやり場に困っちゃいます・・・。 「う〜ん・・・」 先輩はボクのおでこにおでこを重ねました。 熱くて、汗ばんでいます。 あまりの距離の近さに、心臓がどきどきして身体が熱いです。 「・・・あれ?変わんないなぁ・・・」 熱っぽいせいか、少しろれつの回らない口調でつぶやきました。 その声に、ボクの心臓はいっそう高鳴ります。 と、その様子を見て先輩のお母さんが言いました。 「あなたたち・・・熱があるんじゃないの?」 先輩は38度3分、ボクは37度8分でした。 いつも使っていない畳の間に布団を並べて、今晩はボクもここに泊まることになりました。 先輩のお母さんがボクの家に連絡してくれたそうです。 ボクもすっかり具合を悪くしてしまいました。目がグルグル回ります。氷枕を持ってきていただいたのですが、マトモに返事も出来ませんでした。 少しずつ意識が遠くなって・・・。 また目が醒めると、辺りはすっかり暗くなっているようでした。 頭はずきずきするし身体は重たいし、ぐったりしながら身体を起こしました。 隣の先輩は静かに寝息をたてています。少し頬が赤くてはれぼったくなっちゃってます。 先輩のほっぺたに触りたくなっちゃいました・・・いつも先輩はボクの頬をつねったりします。だからと言うわけじゃないけど。 ボクは喉が乾いて、ふらふらとキッチンのほうへ向かいます。 先輩のお母さんが気づいてくれて、コップに水を入れて持ってきてくれました。それを手に戻ると、先輩がやっとの事で、 「わ、わたしにも水ちょうだい・・・」 と、うめくように訴えました。 「は、はいコレ・・・」 あんまりに先輩が苦しそうだったので手に持ってた水を渡しました。 先輩はやっとの声で、 「ありがと・・・」 と言いました。あまりに大変そうでボクのほうが見てて辛くなります。 またキッチンに行こうとすると先輩がボクの袖を引っ張りました。 「さみしいから・・・行かないでぇ」 ものすごく色っぽい声で、聞いた瞬間身体中が熱くなっちゃいました。 恥ずかしいのと苦しそうな様子が心配で、ボクは自分の喉の事なんかどうでも良くなりました。先輩のそばにいてあげなきゃ。 ボクは先輩の隣に座りました。 先輩の顔を見ました。ものすごく切ない目をして・・・・・・。 よっぽど抱きしめてしまおうかと思ったのですが、そんなことをしたら先輩が嫌がっちゃうと思って必死にこらえました。 熱のせいで、ボクもヘンです。 水を飲んで、先輩は少しだけ楽になったみたいでした。ボクも、先輩のお母さんから水をくんでもらいました。でもボクは身体が熱いのが全然収まりません。 水を飲み干して布団に横たわると、先輩が布団の中からまた袖を引っ張ります。でも今度は、さっきと違っていつものような、元気な引っ張り方のような気がしました。 「ねぇねぇ、こういうのってなんか面白いね。小学校のときのお泊りみたいで」 少しうれしそうでした。 ボクは友達のうちに泊まったりすることがあまり無かったのですが、先輩が 「なんか、わくわくしない?」 というので、その言葉を聞いて急にボクもわくわくしてきたのでした。 「う・・・うん」 「あのさぁ、手、つないで」 え? 先輩はボクのほうをじっ、と見ています。 目つきが少し真剣です。 「・・・いいかな・・・?」 ボクはうなずきながら、恐る恐る手を出して、先輩の手を握りました。 先輩の手はすべすべしていて、柔らかくて、なんか冷たかったです。 ぎゅっ、と、ボクは先輩の手を握ります。 先輩は幽かに笑って、もう片方の手でボクの手をぎゅっ、と、包みました。 「はなさない・・・」 そう言いながら先輩は、安心しきったようににっこりと笑います。 ボクはその笑顔が可愛くて、おもわず目を反らしてしまいました。 太陽を見ているようです。素敵過ぎて、じっと見るのが苦しいくらい。 「・・・どうしたの?」 目を反らしたボクを不審がってか、心配そうに声をかけるので、ボクは目を反らしたまま、ボクの手を握ってる先輩の両手の上に、もう片方の手のひらをおいてぎゅっ、と握りました。 どきどきしちゃって、手が汗ばんできます。 そんな様子を見てか、 「かわいいぃ〜」 と言われちゃいました。 か、かわいいのは、あなたのほうですッ!! 少し二人でおしゃべりしていたのですが、しばらくすると先輩がまた具合悪そうになりました。 「・・・どうしたんですか?大丈夫・・・」 声をかけると、先輩は急にボクに抱きついてきました。 ものすごくびっくりして、ひゃっ!と声を上げてしまいました。 「なんか、寒いの・・・」 先輩の身体は熱いのに。 ひどく震えています。 ボクは先輩の身体にボクの布団をかけました。 どきどきしながら、 「だ、大丈夫、ですかッ!?」 と、どぎまぎしながら声をかけます。 先輩はボクの髪を撫でながら、 「うん・・・少し、大丈夫になった・・・」 と、幽かに答えます。 先輩の手の感触がこそばゆいです。 「・・・それにしても。キミ、やっぱり細いね・・・」 抱きしめたまま、先輩はぽそっと言います。 「女の子より細いみたい」 そういう先輩もものすごく華奢で、それでいてやわらかくて・・・あぁッ、抱きしめられてるボクの気持ちにもなってくださいよぅ、恥ずかしい・・・!! 「せ、先輩だって・・・」 「やっぱり女の子の服が良く似合うわけだ。うんうん」 一人でうなずきながら、ぎゅっ、と抱きしめつづけます。 先輩の震えは、少し収まってきたみたいです。 先輩が、ふとつぶやきます。 「ねぇ、この格好お母さんに見つかったら・・・マズイかな・・・?」 ボクは思わず先輩の布団を整えて、眠ったふりをしてみました。 「こ、これで起きてると思われなければ、大丈夫ですッ!」 先輩は少しヘンな顔でボクを見ましたが、すぐに笑顔になって、 「クスクスクス・・・かわいいなぁもう・・・!」 といいます。 そしてなぜかいっそう強く、ボクに抱きついてきました。 なんか心のそこから、恥ずかしくて、それでいてうれしかったです。あぁもうなんて言ったら!! その晩、先輩はずっと、ボクを抱きしめていました。 おかげで全然眠れなかった!!どきどきしすぎてもう死にそう!! 次の日の朝。 ボクが目を覚ますと、先輩がボクを覗きこんでいます。 満面の笑みです。 「おはよう♪」 寝ぼけ眼で、ボクも挨拶します。 「おふぁようございますぅ・・・」 先輩はまだ少し熱っぽいけど元気になってました。 ボクは身体が重いです。 先輩のお母さんが体温計を持ってきました。計ってみると38度ちょうど。 「まだ熱があるわね・・・家まで送ってあげましょうか?」 ボクは歩けなさそうだったので、お言葉にまたも甘えることにしました。 着替えは昨日のうちに洗って乾燥機にかけてもらっていました。着たままのワンピースが汗でずいぶんぬれていたのでまず着替えて、それから軽い朝食をもらいました。ボクはほとんど残してしまいましたけど。先輩はボクよりは食べましたが、先輩のお母さんは先輩に、 「まだ調子悪いのね?今日はお休みね」 といって笑ってました、いつもはもっと食べるみたいです。意外と多く食べるので少しおどろきました。 外は雨もすっかり上がって、朝露が綺麗でした。 ふと見ると、一台真っ赤なバイクが止まっています。前に言っていた先輩のお父さんのでしょうか? ボクは、先輩のお母さんにお礼を言いました。 「いいのよ。家の娘のほうが迷惑かけちゃってるみたいで・・・」 「いいえ!そんなことはッ!!」 思わず大声をまた出しちゃいました。恥ずかしいなぁ・・・。 そうしたら先輩が声を聞きつけて来ました。 「あぁ〜お母さん!わたしも行く」 「ダメじゃない・・・あなたは寝てなさい」 「えぇ〜っ」 今日の先輩、少し子供っぽくて可愛いです。学校でのりりしい感じからは意外なくらい。 「わかったわかった。でも帰ったら寝てるのよ?」 「はぁ〜いっ」 そして車に乗りました。先輩とボクは後ろで隣り合って。 先輩と隣同士。 少しうれしいです。こころなしか、先輩も少し楽しそうです。 「ねぇねぇ、手、見せて?」 急に先輩がヘンなことを言うので、ボクは妙に思いながら両手を先輩の前に広げました。 「可愛い手のひらね・・・男の子じゃないみたい」 と、笑いながら、先輩は自分の手のひらをボクの手に重ねました。 先輩の手はボクより少し大きくて、綺麗な指で、やわらかくて、そしてあたたかかった。 「うわ、やらかい・・・ちょっとジェラシー」 といって、先輩はにっこり笑います。ボクもつられてにっこり。顔が少し熱いです。 「仲いいわねー。まるで昔の私とお父さんみたい」 先輩のお母さんがいきなり言うものだから、先輩は 「やだぁ、何?わたしたち仲いいでしょー」 といって、ボクの手を握ってブンブン振りました。 ボクは恥ずかしくって顔が赤くなっちゃいました。でもうれしい。。。 車が走ってる間、先輩はボクの手をずっと握っていました。ボクも、ぎゅっ、と、握りしめました。 ボクの家に着いて、先輩のお母さんはボクのお母さんといろいろ話してます。 その間もボクたちは手を握りっぱなし。 先輩のお母さんが戻ってきて、 「じゃあ、これからもうちの娘をよろしくね」 と言われました。耳まで赤くなって、ボクはまた大声で 「は、ハイッ!!」 と答えました。先輩は笑ってます。 握ってた手を放す時、ものすごく切なく、さみしくなりました。 先輩は、 「じゃ、また。学校で会おうね」 と笑顔で言います。でも少しさみしそうな笑顔。 ボクは笑って、 「はいッ」 と答えるのが精一杯でした。 パジャマに着替えて、その日は一日中布団の中。 ラジオを聞きながら、うつらうつらしながら、先輩のことを考えます。 アレは、夢だったのでしょうか? ・・・でも、ボクの手には先輩の手の感触、先輩の手のぬくもりが残ってる。 なんでだろう、布団の中で何度も何度も泣きそうになってました。 さみしいのと、恥ずかしいのと、うれしいので。 12. ある日の帰り道、先輩と二人で歩いていると不良に絡まれちゃいました・・・。 不良A:よぉそこの坊やぁ?ちょっと俺に金貸してくんねえかなぁ? ボク:えっ、あ、その・・・ ものすごく怖いです・・・なんて言えば良いかわからないし声が出ないんです。 でも先輩は毅然と断ります。 先輩:あなたたちいきなり何?いい加減にしなさい。それにこの子女の子よ?ワケあってこんな格好だけど。 !?せ、先輩それは・・・。 先輩:か弱い女の子二人に大人数で脅すなんて卑怯ね! 不良B:なにぃぃぃ!? 不良A:(ボクをまじまじ見て)本当だ・・・ うぅっ、酷いです・・・。制服着ててこんな事言われるなんて!! 不良A:悪かったな、じゃあ俺たちとデートしなぁい?ギャハッ!! 先輩:ごめんなさいわたしたち男に興味無いの。 え・・・。なんか違う気がします、それは・・・。 先輩は足を早めます。ボクも一緒についていきますが不良もこっちに来ます。 不良C:おめぇらレズかよwwwじゃあ俺たちが男の良さってヤツを教えてやろうかぁ!!? 下品な笑いがとても怖いです・・・それに先輩が心配・・・と思うと。 先輩はふと立ち止まって、不敵な笑みを浮かべて言いました。 先輩:ここ警察の前よ? 先輩は凄いのかヘンなのか良くわからないときがあります。 流石に警察署の前では不良もすごすごと逃げていきました。やっぱり先輩は凄いんだろうけど。 先輩:あぁ〜怖かったねぇ。じゃあコーヒーでも飲んで帰ろっか! ボクはうん、とうなずきました。 13. 最近髪が伸びてきました。 長い髪をいじっていると、先輩がふと言いました。 「ずいぶん伸びたねー。今度私が切ってあげようか?」 なぜかうれしそうな笑顔で。 その週の土曜日、ボクは先輩のうちで髪を切ってもらいました。 先輩の手付きは妙に手馴れてます。 「わたし、お父さんの髪も切ってあげたりするんだよー」 「へぇ、すごいですね」 「そう?ありがと。・・・でーきた、っと」 鏡を掲げてくれたのですが、それを見て困っちゃいました。 綺麗に切ってもらったのですが・・・コレじゃ女の子の髪型ですよぅ・・・・・・。 先輩は自信満々に、 「うん、思った通り良く似合ってる。かわいいよ?」 ・・・先輩、確信犯だったみたいです。 週明け、クラスのみんなにもからかわれちゃいました・・・。 その様子を話すと、先輩はとってもうれしそうな顔をして 「頑張ったかいがあった〜」 というんです。 そのあんまりに弾けんばかりの笑顔を前にして、ボクは思いっきり困惑しちゃいました。 もう二度と先輩には頼まないと思ったのに、一瞬で決意はくずれました。ハァ。 何故か頭を撫でられてものすごくうれしいのですが・・・なんだかなぁ。 14. 先輩とボクが出合ったきっかけは、本当に偶然だと思います。 あの日ボクは、ものすごく落ちこんでいました。 入学したばかりで友達もなかなか出来ないし、それにからかわれるし・・・それで嫌になっちゃったんです。 教室で一人ぼんやりしていると、いつのまにか日が暮れかけていました。 何故だか良くわかりませんが、夕日が恋しくなって屋上に行きたくなったんです。 屋上はすっかり赤く染まって、冷たい風が吹いてました。 柵にもたれかかると、切なくて涙が出そうになります。 大きな太陽が、綺麗です。 太陽を眺めながらいろいろ考えていると、屋上のドアがガタン、と開きました。 振りかえると、女の人が一人。綺麗な人です。 彼女はボクに気が付くと、声をかけました。 「あ、こんな時間に珍しい。どうしたの?」 かわいい声。 上履きの色から、2年生みたいです。ものめずらしそうにボクを見ています。 その視線に、ボクは少しどきどきしていました。 「えっと・・・」 「本当は、この時間には入っちゃいけないんだよ、ここ。・・・」 先輩は、ボクの上履きを見ました。 「あ、キミ1年生かぁ。かわいいなぁ♪」 不意打ちの台詞に、くらっとしました。 先輩は笑顔で見つめます。ボクより背が少し高いので、目線を合わせて少し屈みます。 顔が赤くなるのを感じました。 「あ、赤くなっちゃってる。あんまり女の子と話さない?」 「は、ハイ・・・」 「うわぁ、シャイボーイだぁ」 そういって、笑いました、 「・・・あ、キミ、名前なんて言うの?」 名前をたずねられて、ビックリしました。 こんな綺麗なひとに、親しげに話しかけられて、しかも名前まで聞かれちゃうなんて・・・。 人生最良のとき、とか心の中でガッツポーズでした! 「ボクは、井上遙って言います」 「遙クン・・・へぇ〜、可愛い名前だね」 実は女の子っぽくてコンプレックスなんですが・・・。 「わたしは、堀江雪乃。よろしくね、遙クン☆」 遙クン、と呼ばれてボクはものすごくうれしくて一気に顔が熱くなっちゃいます。 顔では精一杯平静を装おうと思うのですがあたふたあたふた、それどころじゃッ!! 「は、ハイ!よろしくお願いします、堀江先輩ッ!!」 「・・・ひょっとして遙クン、照れてる?かわいい〜♪」 照れてます!もうデレデレですぅ・・・いきなりこんな素敵な人と知り合いになっちゃって・・・。 「あ、あと。『堀江先輩』はやめてね。『雪乃先輩』でよろしくッ☆」 うわぁ、笑顔が本当に素敵だ・・・。 ボクはおもいっきり照れちゃって、裏がえった声でいいました。 「ハイッ!雪乃先輩!!」 「・・・そういえば遙クン、どうしてこんなところにいるの?」 先輩は不思議そうな表情でたずねました。 「こんな時間に・・・あ、居残り?」 少し意地の悪い笑みで。 「違いますよ・・・」 「じゃあ、何かやなことがあったんだ」 そういう先輩の横顔、少し切なかった。 「・・・」 「嫌なら話す必要無いけど、もやもやしてたら人に話したほうがすっきりするんだよ?」 また笑顔で、聞いてくれます。 でもその笑顔はどこか切なげ。 「・・・ボク、クラスになじめなくて・・・」 「あるある」 先輩は納得するように深くうなずきます。 「クラスの男子に、からかわれちゃうんですよね・・・ボク、女々しいじゃないですか・・・」 「かわいいよ?そんな奴ら、勝手に言わせておけば良いの!」 先輩は毅然と言います。 こんなにかわいいのに、格好良い・・・。 「・・・先輩、すごいですね・・・毅然として。憧れちゃいます!」 「ありがとー☆ ・・・、でもねぇ。」 ・・・急に、切ない顔になりました・・・。 「・・・、でも?」 「あ、なんでも無い」 一瞬で、元の明るい顔に戻りました。 ・・・なんだろう?胸がチクッと痛む表情。 先輩は無かったことにしたかのように言います。 「じゃあせっかくだからコーヒーでも飲んでかない?良い場所知ってるんだぁ」 うれしそうな表情・・・さっきのアレが嘘だったみたい。 「先輩だしね、おごってあげるよ。遙クン♪」 少しどきどきして校門を抜けて、駆け足で先輩とおすすめの喫茶店に向かいます。 着いたのは、年季の入った喫茶店。 悪い言い方をすれば、古ぼけた。良い言い方をすると、老舗という感じ。 「ここのコーヒー、美味しいんだから」 自信たっぷりにドアを開けます。 「おぅ、雪乃ちゃん。お久しぶり」 迎えてくれたのは、ヒゲのマスター。 「マスターこんにちはぁ。今日は後輩連れてきちゃった」 「あぁ、もう二年生になるんだもんなぁ!じゃあ記念に、その後輩クンにもサービスしなくちゃなぁ!」 雪乃先輩は、顔見知りみたいです。常連さん? 「おぉしかも坊主ッ子かぁ!いいねぇ、若いって」 「かわいいでしょ〜」 何か、照れちゃいます。 「ぼ、ボク井上遙って言います!よろしくお願いします!!」 「遙ちゃん、そんなにかしこまんなよ!よろしくな!」 マスターはちょっと怖そうだったけど、でも良い人そうです。 「そうそう。全然気にしなくて良いから。コワモテだけどすっごくやさしいんだから」 「雪乃チャン、コワモテは余計!ガッハッハッハ!!」 のどちんこまで丸見えでマスターは笑います。豪快!! 「じゃあ雪乃チャン、遙チャン、まってろ〜飛びっきり入れてやっから!」 というなり、コーヒーの良い香りが漂います。 ものすごく待ち遠しい。先輩もわくわくして、マスターの様子を見守ります。 「へいッ!おまちどうッッ!!」 江戸っ子のような口調でコーヒーを持ってきてくれるマスター。 とても良い、強い香りがボク達の鼻をくすぐります。 うわぁ、おいしそう・・・。 「いただきまーす!」 「あ、じゃあボクも・・・」 同時に口に運びます。 ・・・ 「「おいしぃ〜ッ!!!!」」 異口同音!! 「マスター、良い仕事してるねッ☆」 「あったりめーよ!!こちとらイタリアで何年修行したと思ってんだ?遙チャン、どうよ?」 「さ、最高です!!」 ・・・、い、イタリア帰り。ものすごい意外です。 それからマスターは、イタリアでの修行記を語り始めました。先輩は少し呆れ気味でしたが、ボクはとっても興味津々。 「・・・それでよぉ、その不機嫌なドンにコーヒー入れてやったら黙りやんの!どうだ、俺のコーヒーは!!マフィアの鉄砲弾に勝つんだぜ?」 マスターの話はブッ飛んでて面白かったです。先輩は 「やれやれ。それ本当なの?」 なんて呆れ顔ですが、本当は凄く面白がってます。 「あぁ本当さ。俺のコーヒー飲めばわかるだろ?」 「はいはい」 でも、マスターのコーヒーは本当に美味しくて、マフィアも黙る、というのがわかります。 「……あ。」 先輩がふとつぶやきます。 ・・・・・・その瞬間、なぜでしょう?先輩が、周りの空間から切り離されたように・・・。 「ごめんなさい、マスター。わたし行かなきゃ」 先輩の雰囲気が、変わった。 空気の流れが止まって、目は妙な光をたたえて。 少し、怖い・・・・・・。 「アレか、また」 「うん。呼んでる」 マスターは知っているみたいです。 「・・・じゃあ、遙クン。今日はもう、ね?」 先輩は笑ってボクに語りかけます。でも、空気はちっとも取り繕えない。 「そうだなぁ・・・遙チャンも雪乃チャンも、もうかえんな。遅いしな、親御さん心配するぜ?」 「は、ハイ・・・」 ボク達は、喫茶店を後にします。 「じゃあ、また来てくれよな!」 マスターは威勢の良い声で見送ってくれます。 「ハイ!またコーヒー、飲みに来ますね!」 先輩も、 「またね、マスター☆遙クン、今度はクレープもたのもっか。絶品だよ?」 「そうそう」 マスターがうなずきます。 喫茶店の前で、ボク達は別れます。 「じゃあ、また明日・・・。帰り道、気を付けてね。本当に」 別れ際の先輩の台詞。妙な真剣さと重みがあります。  この直後、ボクの運命が大きく変わるなんて、この時はまったく思いもしなかった・・・・・・。 ――校舎。 雪乃は屋上から、校庭を見下ろしていた。 『何か』を、捜し求めるように。 彼女の目は、妙な光をたたえる・・・・・・純粋な、月の光のような・・・・・・。 「・・・ロスト、か。参ったなぁ・・・・・・」 苦々しい、反吐を吐くような科白。 拳をぎゅッ、と握りしめる。口惜しさをかみしめる口元。 蒼い月光が照らす中。 「Dies irae, Dies illa…」 レクイエム「ディエス・イレ」の一節。 「邪悪に裁きを、彼の地へいざない・・・」 漏れた恨みのようなフレーズ。 翌日、学校の鳥小屋が破壊され、飼っていた鶏50羽が無残に食い殺された。 誰もが野犬か何かの仕業と思った。あるいは、変質者を恐れるものも居た。 しかし、その鳥小屋は、この世の生き物ではありえない方法で破壊されていた・・・・・・。 天上を突き破り、鶏を食い荒らし、そして地面に大きな穴を開けて逃げ出していた。 禍々しい「何か」の動きに感付いたのはただ一人、雪乃だけだった・・・・・・。 to be continued・・・・・・ ----------------------------------------作者あとがきwwww---------------------------------- ・・・そこはかとなくショタ臭いプロットになってるんですが。 でも俺は真性ショタじゃないよと自己弁護しておく。4.は趣味丸だしだけど。女装美少年イイ! 一人称がカタカナだからいけないのでしょうか。ひらがなでも十分ヤバイですが。 で!4.と6.長すぎ!!!!こんな椰子いねーーーーーーーーーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 7.で少しだけ小説っぽくしてみた。 8.で方向性がずれてきた。てかこれじゃもろほうろ・・・(ry。 でもこの女装萌えの本領が発揮されるのは実は少し長めの「退魔編」!! 7. 久しぶりのオチ無し。 最後のアレは正太郎コンプレックスってこと。ショタwwwwwwwっうぇうぇwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 10. オチ無し。 ちなみにオランジェットとかシトロネットでぐぐってみよう!!お菓子以外にも違うものが・・・・・・。 11. ・・・うはwwwこれはwwwwなんだ書いててテラハズカシスwwwwwwww ちなみに先輩の父のバイクはドゥカティ996SPR。高い。しかもいじってある。母の車はルノー・ルーテシア。スポールではないwww しかし可愛らしく書くのって本当に難しい。 12. あまりオチなしなショートを久々に。先輩キャラ変わった・・・。